研究課題/領域番号 |
17KT0081
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
情報社会におけるトラスト
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松浦 幹太 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00292756)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2024-03-31
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キーワード | ブロックチェーン / トラスト基盤 / 暗号通貨 / 高機能暗号 / プライバシー保護 / セキュリティ経済学 |
研究成果の概要 |
トラスト基盤におけるセキュリティ評価手法を工学的および経済学的に検討し、具体的に手法を開発して応用への知見を得るという目的を達成した。とくに、全ての項目にまたがる知見として、工学的なランダムネス発生源を、経済学的なトークンモデルにおける適合確率過程に利用できるだけでなく、ブロックチェーン上で稼働させる場合の検証証明(ブロックチェーンに記録された内容が正当であることを誰かが確かに検証した、という証拠)としても利用できる可能性を見出した。
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自由記述の分野 |
情報セキュリティ
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
工学的研究では、高機能暗号技術に関して、とくに学術的意義の高い成果を得た。すなわち、ブロックチェーン上で実装した時にモデルが整合し、安全性の再評価をせず利用できる道を開いた。実際、主要な国内会議で学生論文賞を受賞し、主要な国際会議に2編採録され、うち1編は最優秀論文賞を受賞した。経済学的研究では、ブロックチェーンの消費電力を削減して社会受容性を高める研究へと発展する知見を得た。実際、社会的意義を第一に目指す後継プロジェクトがスタートしている。
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