• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

摩擦の回避から社会統合へ―「コミュニティ関係」モデルの変容に関する研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17KT0087
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分特設分野
研究分野 紛争研究
研究機関東京外国語大学

研究代表者

若松 邦弘  東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 教授 (90302835)

研究分担者 佐久間 孝正  東京通信大学, 人間福祉学部, 教授 (80004117)
工藤 正子  京都女子大学, 現代社会学部, 教授 (80447458)
浜井 祐三子  北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (90313171)
研究期間 (年度) 2017-07-18 – 2020-03-31
キーワード多民族統合施策
研究成果の概要

本研究では、イギリスにおける人種・民族間の共生を図る取り組みとしてのコミュニティ関係モデルについて、その実践における課題と改革の論点を明らかにした。この政策モデルは集団間の平穏な関係の維持を念頭に差別事案の調停や啓蒙活動を重視するもので、1960年代に人種・民族的な摩擦や暴動の頻発を背景に確立した。その取り組みは摩擦回避・関係調整のモデルとして各国で評価されてきたが、イギリス国内では、とくにアジア系住民への対処のなかで、「失敗」も指摘されるようになった。研究ではその要因として、教育・社会政策との接合の弱さ、次第に台頭した「統合」への関心がもたらした矛盾を、具体的な政策展開に即して明らかにした。

自由記述の分野

政治学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、コミュニティ関係を、その後、各国で注目されるに至った社会サービスの多極的な提供モデルとしての「多文化主義」とは異なる出発点をもつ社会実践と理解しており、その課題の分析は、先進民主主義社会における多様な社会集団間の協調・共生に向けて示唆をもたらすものと期待している。また、モデルの内在的な特徴や制約とは別に、政策モデルの確立の社会的背景と、その後の課題への対処における状況依存性を検証することで、実務的観点のみならず、広く政治社会の分析への寄与を念頭に、社会の統合と分断の様相に関する知見の獲得に努めた。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi