研究課題
基盤研究(C)
化学的直観と対応するように波動関数を作る理論であるCFT(Chemical Formula Theory)理論(“新しいVB理論”と称していた理論)と、1,2電子積分だけでシュレーディンガー方程式を変分的に解く方法として提案されたFC(Free Complement)-sij法を用いて、水素分子、CH分子やMo-Mo系などについて、その基底・励起状態のポテンシャルカーブを精密に求めた。また、いくつかの元素に対し、in-out相関を考慮したsingle zetaの最適な軌道を求めた。
量子化学
本研究は、従来の電子状態理論である分子軌道(MO)法や原子価結合(VB)法とは全く異なる理論として提案されたCFT(Chemical Formula Theory)を用いて、いくつかの分子のポテンシャルカーブを精密に求めたものである。原子間距離が長い領域から短い領域までポテンシャルカーブが精密に求められることにより、様々な化学反応を精密に予測したり解析したりすることが可能になるといえる。また、化学的直観と合致した波動関数を用いることにより、化学反応を直観的に理解したり、また化学反応設計に用いたりすることが可能になることが期待できる。