集団的移動は発生でも成体でも観察され様々な役割を果たしている。特にがんの転移などはすでに発生プログラムが終了しているので炎症などで細胞は誘引されるが足場の有無が重要となる。がんは硬い基質を好むため様々な因子を出して領域を固くして移動を促進すると考えられている。しかし生体内では様々な移動制御機構が関わっているため、未だ力学的な情報の貢献は明らかになっていない。ツメガエルは単純塩緩衝液で培養できるので他の因子の存在無しで移動を解析できる。ツメガエル神経堤細胞の移動の解明を目指して研究を始めたが現在の技術では達成できない問題が見つかりがん細胞を用いて研究を行った。今後は癌で研究を継続する。
|