核膜孔のもつRNAに対する選択的輸送能の試験管内解析系の基盤作りのため、核膜孔を構成するnucleoporin(Nup)によるヒドロゲル形成と、このヒドロゲルに対するRNAの浸潤特性の解析を計画した。まずは、複数のNup、tRNA輸送関連因子群の組換え体等を調製し、Nupによるヒドロゲル形成を試みたが、適切なゲルブロック、ゲルシートの形成条件確立できなかった。Nupヒドロゲル様の人工ヒドロゲル創成を目指し、benzyl基を含むpolyacrylamide誘導体の合成を試みたが、ヒドロゲル形成条件を確立できなかった。
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