研究成果の概要 |
幼生尾の液胞化した棒状支持組織としての脊索が、細胞内の液胞の膨圧と、脊索を覆う細胞外基質層(脊索鞘)の強度との釣り合いによって自己組織化されるという仮説(「液胞膨圧ー脊索鞘強度平衡モデル」)を提唱した。このモデルを検証する一環として、脊索特異的細胞外基質要素の一つであるケラタン硫酸について、その生合成に必須の硫酸化酵素として、Chst3およびChst6を同定した。また、脊索動物における脊索構成要素の保存性を検討するため、頭索動物ナメクジウオを用いた発現解析を行った結果、caveolin, calumenin, leprecanなどが祖先的脊索構成要素として働いてきたことが示唆された。
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