研究課題
細胞内寄生体トキソプラズマの人体内における発育ステージとしては急増虫体のタキゾイトとシストを形成する緩増虫体のブラディゾイトの2種類がある。それらは病原性や再発に密接に関係しているため虫体の発育分化に影響を与える因子や機構を解析することはトキソプラズマ症の制圧に非常に重要である。昨年度は、in vitroにおけるタキゾイトからシスト形成、及び逆方向であるシストからタキゾイトへの活性化について培養条件を変化させて観察した。今年度は、培養上清中のタンパク質の変化を質量分析で解析する予定であったが、当初GKOマウスの繁殖に問題があり、胎児繊維芽細胞が得にくかったため、in vitroの実験が遅れていたが、秋以降GKOマウスの繁殖に成功したため、実験を再開している。臨床検体は今年度は39検体受け入れ、トキソプラズマのPCR診断を行った。それらの臨床経過より重症度を分類化した。さらに、過去PCR陽性であった症例の重症度を分類化し、現在、それらの血清タンパク質の質量分析に向けて準備段階にある。
3: やや遅れている
GKOマウスの維持に問題があり、野生型マウスと交配させることにより、新たにGKOマウス株を樹立させている。そのため、一時期,胎児繊維芽細胞を得ることが困難になっていた。
2019年度は、様々な条件下での培養上清中のタンパク質の変化を質量分析法を用いたプロテオーム解析により同定する。また、臨床検体の血清のプロテオーム解析を行い、重症度の分類と照らし合わせて、再活性化の検出法を確立する。
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