不飽和脂肪酸を摂取したマウスでは、飽和脂肪酸摂取群よりも脂肪内のNK細胞群が増加し、IFNγ産生細胞の割合が増加することを見出した。IFN-γは炎症性細胞群を誘導するとともにIL-5産生低下による好酸球減少に繋がり脂肪炎症が進行する。脂肪におけるIFNγ産生細胞増加は脂肪肥大が明らかではない早期の脂肪負荷後1週間から生じることがわかった。摂取より数日で不飽和脂肪酸の代謝物が脂肪組織で著しく増加した。内臓脂肪を細片化し組織培養を行い、NK細胞活性化能を比較検討した。不飽和脂肪酸代謝物存在下に培養した脂肪組織の膜分画では、IFNγ陽性細胞誘導能が増強した。
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