研究課題/領域番号 |
17KT0139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
オラリティと社会
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
橋弥 和秀 九州大学, 人間環境学研究院, 准教授 (20324593)
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研究分担者 |
小林 洋美 九州大学, 人間環境学研究院, 学術協力研究員 (30464390)
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研究期間 (年度) |
2017-07-18 – 2020-03-31
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キーワード | 間投詞 / コミュニケーション / 発達 / 意図性 |
研究成果の概要 |
社会的音声コミュニケーションの生物学的基盤と文化・社会的影響との相互作用に着目し発達的観点から、コミュニケーションにおける間投詞の機能とその獲得過程を検討するため一連の実験をおこなった。特に間投詞が話者の意図性伝達の機能を有する可能性について4-5歳児を対象に「選択行動再生課題」と名付けた課題を開発し試行したところ、日本語間投詞「えい」を付随させたモデルの行為を「あ」を付随させた行為よりも高頻度に選択再生することを見出した。この成果は現在論文修正作業中である。その他論文発表のほか、分担者の小林は関連論文を含み紹介する著書(「モアイの白目」)を出版しアウトリーチをおこなった。
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自由記述の分野 |
比較発達心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日常会話に含まれる「あ」「えい」等の間投詞は、明示的にその意味が教えられるわけではないのに話者の行為の「意図性」を伝達している可能性に着目し、そのような機能が発達的に獲得される過程を新たな行動実験を立案して検証した。「選択行動再生課題」と名付けた課題を4-5歳児に試行したところ、日本語間投詞「えい」を付随させたモデルの行為を「あ」を付随させた行為よりも高頻度に選択再生することが示され、この年齢層の幼児が既に間投詞を行為者の意図性を表示するシグナルとして獲得していることがあきらかになった。
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