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2022 年度 研究成果報告書

社会的ヘテロフォニーとしての漫才対話~オープンコミュニケーションの超分節性の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17KT0143
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分特設分野
研究分野 オラリティと社会
研究機関立命館大学

研究代表者

岡本 雅史  立命館大学, 文学部, 教授 (30424310)

研究分担者 阪田 真己子  同志社大学, 文化情報学部, 教授 (10352551)
細馬 宏通  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90275181)
大庭 真人  慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 研究員 (20386775)
研究期間 (年度) 2017-07-18 – 2023-03-31
キーワードオープンコミュニケーション / 漫才対話 / マルチモーダル分析 / インタラクションリズム
研究成果の概要

研究成果は、(1)漫才対話データ収録、(2)社会的ヘテロフォニーの基盤の解明、(3)多様な相互行為場面との対照による漫才対話の再検討、(4)アウトリーチ活動、に大別される。具体的には、ロボットとプロの漫才師による漫才対話の高品質な音声・映像データを収録し(1)、インタラクションリズムを軸に漫才研究の知見を深化・発展させる(2)と共に、独話形式の演芸や多様な相互行為場面との対照分析を通じて(3)、言語・音声・身振り等様々なモダリティが協調と逸脱を繰り返しつつ一定の秩序をもたらす機序を解明した。さらに、TV番組や公開講座・研修講座を通じて社会発信を行い、公開シンポジウムで研究成果を総括した(4)。

自由記述の分野

コミュニケーション研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

主な学術的意義は、従来の相互行為研究に欠けていたコミュニケーションのリズム的側面に光を当てたことにある。特に、多様なモダリティが協調・逸脱を繰り返しながら一つの秩序だった相互行為を構築している様態を解明する本研究の方向性は、今後の相互行為研究にとって大きな示唆に富む。また、収録した人間とロボットによる漫才対話の音声・映像データはタグ付き対話コーパスとして外部公開を目指しており、今後の研究発展に寄与するものである。一方、対話型の情報伝達フォーマットとしての〈オープンコミュニケーション〉の解明は、対面が苦手な児童・生徒に対する効果的な教育手法として期待されており、本課題の社会的意義の中心と言える。

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公開日: 2024-01-30  

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