肥満や虚弱に至る原因として、栄養摂取量と活動量の問題が挙げられるが、農園芸作業に従事することにより、ストレスを軽減し、食嗜好に変化が生じ、適度な活動量の維持を促進する可能性が考えられる。本研究では、糖尿病患者を対象に、農園芸作業の効果について検討を行う。 介入に用いる農園芸作業について、京都大学大学院農学研究科附属農場中崎鉄也教授の協力を得て、大豆栽培と花卉園芸作業の詳細を設定した。 倫理委員会の審査を経て承認を受けた研究計画書に沿って、介入研究の前半を実施した。 糖尿病患者をリクルートし、9名から参加の同意を得た。無作為に2群に割りつけ、2018年に介入する群と2019年に介入する群に分けた。2018年介入群は2018年7月から11月まで、京都大学大学院農学研究科附属農場における農園芸作業に従事した。農園芸作業では、附属農場の技術指導員の指導のもとに作業を行った。この間、2019年介入群は従来治療を継続し、両群で測定項目のデータ収集を行った。2019年度は、2019年介入群の参加者に、2018年度と同様の農園芸作業に従事してもらうため、準備を行った。
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