肥満や虚弱に至る原因の一つに活動量低下が挙げられる。農園芸作業は、ストレス軽減、食嗜好改善、適度な活動量維持など多面的効果の可能性がある。本研究では、糖尿病患者を対象に、農園芸作業の効果について検討を行った。糖尿病患者9名、クロスオーバーで、2018年に農園芸作業を行う群と2019年に行う群に割付した。大豆栽培と花卉園芸作業の詳細を設定した。介入年度は7月から11月の間に週1回大豆と花卉に関わる作業を行った。対照年度は従来治療を継続した。介入年度において、気分を測定する指標(POMS)にて活力が有意に上昇した。その他、ストレス関連ホルモン、体組成、活動量には明らかな効果は確認できなかった。
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