研究実績の概要 |
(1) 信頼の構造とその動的特性についての分析及びその日米比較 信頼の次元をPredictability, Depedability, Faith の 3 つによって定義した場合に,信頼の動的特性として初期の段階ではFaith が支配的であり,徐々にDependability, Predictability へと変わっていくのではないかとの仮説を立て,その検証を行う.Muir&Moray(1996)のレプリカとしてPasteurizerを用いて,日本・米国それぞれで実験を行った.その結果,FaithよりもDependabilityがより支配的であるということが,日米双方の結果として得られた. (2) 機械への信頼に対する組織への信頼の影響分析 特定の機械・ロボットに対する初期のFaith を支えるものとしての,その機械を製作した組織に対する信頼の影響を分析する.これまでの成果に基づき,システムについて有する知識の影響を分析した結果,知識と信頼感の間に複雑な関係があることがうかがわれる結果を得た.
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