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2019 年度 実施状況報告書

ロボットに対する信頼感の構造:製造元への信頼を考慮に入れた分析

研究課題

研究課題/領域番号 17KT0153
研究機関筑波大学

研究代表者

伊藤 誠  筑波大学, システム情報系, 教授 (00282343)

研究期間 (年度) 2017-07-18 – 2021-03-31
キーワードロボット / 自動化 / 組織
研究実績の概要

(1) 信頼の構造とその動的特性についての分析及びその日米比較
前年度までに、信頼の次元をPredictability, Depedability, Faith の 3 つによって定義した場合に,信頼の動的特性として初期の段階ではFaith が支配的であり,徐々にDependability, Predictability へと変わっていくのではないかとの仮説を立て,その検証を行った.Muir&Moray(1996)のレプリカとしてPasteurizerを用いて,日本・米国それぞれで実験を行った.その結果,FaithよりもDependabilityがより支配的であるということが,日米双方の結果として得られた.これを踏まえ、2019年度に自動車の自動運転という文脈で同様の実験を行ったところ、やはりDependabilityが支配的であるとの結果を得た。
また、Pasteurizerについて、論文投稿中の査読者より被験者の属性の幅を広げるべく示唆を受けたので追加で実験を行ったところ、工学系の素養を持つ被験者の場合やや傾向が異なるという結果を得た。

(2) 機械への信頼に対する組織への信頼の影響分析
(1)の結果を踏まえ、自動車の自動運転機能を搭載した車を想定して、自動運転車両への信頼感とそれを製造するメーカへの信頼感との関係を分析するための調査分析を行うこととした。信頼感の構造は当初想定していたよりも複雑であることが分かってきたことから、研究内容を詰めるために米国の研究協力者との打ち合わせを企図したが、事情により打ち合わせを延期せざるを得なくなったことから、調査・分析を次年度に持ち越すこととした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

システムへの信頼感についての調査分析を行ったところ、当初の仮説とは異なる結果が得られた。このことについて、共同研究者である米国オールドドミニオン大学山仁氏と相談したところ、本学を訪問し、集中的に検討、追加調査をすべきと判断するようになった。ところが、事情により年度内の本学訪問が困難となったことから、研究期間を延長し、次年度改めて本学を訪問していただき、討議・追加調査を行うこととした。

今後の研究の推進方策

その後、コロナ禍の影響で直接打ち合わせを行うことが困難となったことから、方針をあらため、ウェブ会議を通じて調整を進め、追加調査・分析を行うこととする。

次年度使用額が生じた理由

システムへの信頼感についての調査分析を行ったところ、当初の仮説とは異なる結果が得られた。このことについて、共同研究者である米国オールドドミニオン大学山仁氏と相談したところ、本学を訪問し、集中的に検討、追加調査をすべきと判断するようになった。ところが、先方の用務の都合上、年度内の本学訪問が困難となったことから、研究期間を延長し、次年度改めて本学を訪問していただき、討議・追加調査を行うことを計画していた。その後コロナ禍で来日が困難となったことから、討議は遠隔での議論で代替することし、必要な追加調査を2020年度に実施する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [国際共同研究] Old Dominion University(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Old Dominion University
  • [雑誌論文] Influences of Demographic Characteristics on Trust in Driving Automation2020

    • 著者名/発表者名
      Jieun Lee, Genya Abe, Kenji Sato, and Makoto Itoh
    • 雑誌名

      Journal of Robotics and Mechatronics

      巻: 32 ページ: -

    • 査読あり

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公開日: 2021-01-27  

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