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2006 年度 実績報告書

クォーク物質創成とフォトン物理

研究課題

研究課題/領域番号 18002010
研究機関広島大学

研究代表者

杉立 徹  広島大学, 大学院理学研究科, 教授 (80144806)

研究分担者 志垣 賢太  広島大学, 大学院理学研究科, 助教授 (70354743)
本間 謙輔  広島大学, 大学院理学研究科, 助手 (40304399)
三明 康郎  筑波大学, 大学院数理物質科学研究科, 教授 (10157422)
浜垣 秀樹  東京大学, 大学院理学系研究科, 助教授 (90114610)
稲葉 基  筑波技術大学, 産業技術学部, 助教授 (80352566)
キーワードクォーク物質 / フォトン物理 / ALICE実験 / クォークグルーオンプラズマ / PHOS検出器 / LHC加速器 / エネルギー重イオン衝突 / 極初期宇宙
研究概要

本研究は、新たな電磁カロリメータ材である鉛タングステン酸結晶(PbWO_4)をシリコン・アバランシェ・フォトダイオード(APD)で読み出す高性能フォトン検出器(PHOS検出器)をCERN研究所ALICE国際共同実験装置に組み込み、最新鋭LHC衝突型加速器を使った史上最高温度のクォーク物質を創成し、物質が輻射する光子をこれまでにない高精度で測定することにより、クォーク物質の詳細を初めて解き明かそうとするものである。研究計画の初年度であるが、従前のPHOS検出器開発研究に係る国際協力の実績及び密接な協議と充分な相互理解のもとで提案した研究計画のため、以下のとおり、きわめて順調な始動に成功した。
(1)PHOS検出器の第1モジュール最終組立作業をCERN研究所にて実施し、6月から同研究所PS実験室にて約4000本の検出素子のエネルギー較正作業を遂行した。
(2)エネルギー較正実験から検出器性能は当初期待した世界最高エネルギー分解能(3%/√<E>)に達成していることを確認した。その結果を受け、第2及び第3モジュールの組み立てに供する各8,000チャネルのAPD光学素子及び前置増幅器の国内生産を行った。
(3)物理データ解析コード開発を推進するため、ALICE実験装置シミュレーション計算コードを広島大学既存の小規模PCクラスターに導入し、PHOS検出器シミュレーション解析に着手した。
(4)CERN研究所及びALICE国際共同研究組織と広島大学を責任機関とする日本チームの相互協力関係を公的に樹立する協定書(MOU)の締結を完了した。
このような実績を踏まえ、特別推進研究2年目にあたる平成19年度は、引き続き第2モジュール以降の組み立て及び完成モジュールのALICE実験装置への順次組み込みを経て、同年末に初めての陽子+陽子衝突実験を予定する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] The PHOS Detector at ALICE2006

    • 著者名/発表者名
      T.Sugitate
    • 雑誌名

      AIP Conference Proceedings 842

      ページ: 1088-1090

  • [雑誌論文] ALICE : Physics Performance Report, Volume II2006

    • 著者名/発表者名
      B.Alessandro
    • 雑誌名

      Journal of Physics G : Nuclear and Particle Physics 32

      ページ: 1295-2040

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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