• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

GTP結合型低分子量GTPaseの細胞内局在の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 18016018
研究機関神戸大学

研究代表者

佐藤 孝哉  神戸大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20251655)

研究分担者 上田 修司  神戸大学, 大学院・医学系研究科, COE研究員 (50379400)
キーワードRac1 / Ras / Rap1 / インスリン / 骨格筋 / 糖取り込み / エンドサイトーシス / インテグリン
研究概要

各種Rasファミリー、Rhoファミリー分子の多重染色法に関しては、複数の結合ドメインについて異なるタグをもつプーローブを各種用意した。これらを用いてRasが活性化している癌細胞株などにおいて活性化部位の二重染色を行ない、活性化部位の詳細な検討を進めた。本研究で確立した内在性Rac1の活性化部位の可視化技術の組織への応用としては、まず骨格筋細胞におけるインスリン刺激に応答した糖取り込み誘導のシグナル伝達系におけるRac1の機能解析を進めた。昨年度までに未分化筋細胞株L6を用いて解析を進めてきたが、今年度は低血清濃度下で分化誘導した筋管においても、インスリン刺激した際の糖取込みの誘導において、Rac1の活性化が必要十分であることを示した。内在性Rac1の活性化部位の可視化技術を応用して、細胞表面のラッフル膜上でRac1の活性化が起こることを示した。細胞内部位特異的に活性化されたRac1によるトランスフェリン受容体および上皮増殖因子受容体のクラスリン依存性エンドサイトーシスの抑制機構についても昨年度に引き続き解析を進めた。本研究で開発したRac1の活性化部位の検出法を応用して、核周辺領域で活性化されるRac1が、受容体エンドサイトーシスを抑制する機構の解析を行なった。また、Rasファミリーの一種であるRap1を介するリンパ球のインテグリン依存性接着の制御系において機能するグアニンヌクレオチド交換因子(RA-GEF-2)の活性調節機構を検討した。さらに、この分子と類縁のRA-GEF-1が胎生期の血管形成に関与する可能性に関する検討を進め、RA-GEF-1ノックアウトマウスと野生型マウスの尿膜におけるRap1の活性化状態を比較、検討した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Role of the guanine nucleotide exchange factor Ost in negative regulation of receptor endocytosis by the small GTPase Rac1.2007

    • 著者名/発表者名
      Katsuaki Ieguchi
    • 雑誌名

      J. Biol. Chem. 282

      ページ: 23296-23305

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The M-Ras-RA-GEF-2-Rap1 pathway mediates tumor necrosis factor-A-dependent regulation of integrin activation in splenocytes.2007

    • 著者名/発表者名
      Yoko Yoshikawa
    • 雑誌名

      Mol. Biol. Cell 18

      ページ: 2949-2959

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Defective vascular morphogenesis and mid-gestation embryonic death in mice lacking RA-GEF-1.2007

    • 著者名/発表者名
      Ping Wei
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun. 363

      ページ: 106-112

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Essential role of Epac2/Rap1 signaling in regulation of insulin granule dynamics by cAMP.2007

    • 著者名/発表者名
      Tadao Shibasaki
    • 雑誌名

      Proc. Natl. Acad. Sci. USA 104

      ページ: 19333-19338

    • 査読あり
  • [学会発表] 筋細胞のインスリンシグナル伝達におけるRac1の機能解析.2007

    • 著者名/発表者名
      上田修司
    • 学会等名
      第80回日本生化学会大会・第30回日本分子生物学会年会合同大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-12
  • [図書] Cellular Signaling: New Research2007

    • 著者名/発表者名
      Takaya Satoh
    • 総ページ数
      246
    • 出版者
      Nova Science Publishers, Hauppauge, NY, USA

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi