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2007 年度 実績報告書

ホヤゲノムから転写される翻訳されない機能性RNAの解析

研究課題

研究課題/領域番号 18016022
研究機関徳島大学

研究代表者

真壁 和裕  徳島大学, 総合科学部, 教授 (60222288)

キーワードホヤ / miRNA / ncRNA / ESTデータベース / 翻訳制御
研究概要

まず、我々が構築してきたマボヤのESTデータベースMAGESTを根本から改良し、受精卵EST約54,000配列に加えて卵割期EST約14,000配列・原腸胚EST約25,000配列・神経胚EST約8,000配列を載せたMAGEST2.0βを構築した。これによって、コンティグ約11,000とシングレット約6,000の合計約17,000配列が得られ、変態期までの必要なデータがほぼ入手できた。そこでここから各種データベースに対してexonerateによるサーチをかけ、高い閾値でヒットした約10,000の配列を除去した。残った約7,000の配列をJGIのCionaプロテインver.1&2に対してblastxによるサーチをかけ、低い閾値でヒットした約400の配列を除去し、残った約6,600の配列からCionaゲノムに相同配列がないと思われるものを除去して、最後にマボヤミトコンドリアゲノム由来の配列を除去し、22の配列を得た。このなかには、これまで解析の対象となってこなかったORFをもたないpoly(A)RNA、(RNA-likeなnon-coding RNA)が含まれると期待される。
一方、実際の細胞から短いRNAたけを選択的に抽出するプロトコールを確立し、約40nt以下のRNAを精製した。これらをコンカテマイズしてクローニングしたところ、そのうち29ntのものがマボヤのさまざまなmRNAに100%マッチすることを見いだした。しかも相同性のあったmRNAはコードするタンパク質その他には何も共通性がなかった一方で、ほぼすべて原腸胚期に発現するという点で一致していた。このことから、小分子RNAによる新奇の遺伝子発現制御機構があることが考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Cenome duplications of early vertebrates as a possible chronicle of the evolutionary history of the neural crest.2007

    • 著者名/発表者名
      H. Wada
    • 雑誌名

      Int. J. Biol. Sci. 2

      ページ: 133-141

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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