研究概要 |
インドメダカ関連研究 インドメダカをもちいてメダカESTマーカーを中心にしてゲノム内をスキャンすることで性連鎖マーカーを同定した。その結果インドメダカ性染色体はメダカLG10と相同な染色体であることが明らかとなった。さらに詳細な遺伝学的解析の結果、インドメダカ性決定領域をメダカゲノム上で約300kbpの領域に絞り込むことが出来た。インドメダカXY雄と性転換XY雌を交配しXX,XY,YY胚を作成し、そのマーカーをもちいて遺伝子タイピングをおこないXX胚とYY胚を同定した。それぞれ1個体より由来する培養細胞系を樹立した後、それらの培養細胞をもちいて2種類のBACライブラリー(IMBYとIMBX)を構築し、それぞれのライブラリーを384穴プレート96枚に整列化させた。詳細な連鎖解析から同定できた性連鎖PCRマーカーをもちいてIMBYライブラリーのスクリーニングをおこない、インドメダカ性決定領域を完全に覆う物理地図を作成することが出来た。 ハブスメダカ関連研究 ハブスメダカではメダカESTマーカーを用いた連鎖解析の結果ZZ-ZW型の性決定システムをもっと共にその性染色体はメダカLG05に相同であることが明らかとなった。ジャワメダカ/ハブスメダカF1よりfosmidライブラリーを構築するとともにF1胚に由来する培養細胞系も樹立した。構築したfosmidライブラリーは約2000クローンをプールして、PCRスクリーニング用のDNAプールを作成した。これによりPCRとハイブリダイゼーション組み合わせてバブスメダカ性決定領域に由来するクローンのスクリーニングをおこなった。同定したクローンをもちいてハブスメダカ培養細胞から作成した染色体標本をもちいてFISH法によりハブスメダカZ染色体とW染色体をそれぞれ同定したところメダカ属では初めて形態的に性染色体が分化していることを明らかにすることが出来た。
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