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2007 年度 実績報告書

カンジダ酵母における網羅的発現制御株の構築と応用-病原性ゲノム機能学-

研究課題

研究課題/領域番号 18018004
研究機関千葉大学

研究代表者

知花 博治  千葉大学, 真菌医学研究センター, 准教授 (30333488)

研究分担者 宇野 潤  千葉大学, 真菌医学研究センター, 助教 (40114243)
中山 浩伸  鈴鹿工業高等専門学校, 准教授 (40369989)
青山 俊弘  鈴鹿工業高等専門学校, 助教 (00373259)
キーワードゲノム創薬 / 病原性メカニズム / 分子標的 / 日和見感染 / 深在性真菌症
研究概要

カンジダグラブラータは、パン酵母の近縁種であるが、人体内に常在する真菌である。健常者にとっては大きな問題とはならないが、エイズや免疫抑制剤の投与によって免疫力の低下した患者に対しては重篤な日和見深在性感染症を起こすため問題となっている。我々は、カンジダの病原性解明と優れた抗真菌薬の開発を目指し、ゲノム機能解析を進めている。まず、真菌類およびヒトゲノムのデータベースを用いて、真菌類に高く保存され,人には類似性の低い遺伝子をカンジダグラブラータのゲノムから抽出した。次にパン酵母では生育必須遺伝子が同定されており、我々は前述の遺伝子の中からパン酵母の必須遺伝子のオーソログ遺伝子を184遺伝子抽出し、このうち180遺伝子についてい誘導型プロモーターを導入した株(Tet株)を体系的に構築した。これらの株を用いてin vitroでの生育実験を行い、各遺伝子のカンジダの生育に対する影響を、定量的に測定した。今後、in vitroでの生育実験を行い、これらの結果を基に抗真菌薬の標的として適性度の順位を決めていく。
カンジダグラブラータではパン酵母と比較して相同組み換え効率の低いことが問題であり、遺伝子組換え操作をより効率的に進めるために新しい組換え実験系を構築する必要があった。そこで、我々はKU80のノックダウンシステムを構築し、このシステムにおいて菌株のゲノムや生育の安定性について詳細に検証を行い、生育速度、突然変異率などに影響が無い事を確認した。平成19年度はKU80ノックダウンシステムを用いて、約600のTet株を構築した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Development of a highly efficient gene targeting system induced by transient repression of YKU80 expression in Candida glabrata, Eukaryotic cell2007

    • 著者名/発表者名
      Keigo Ueno, Jun Uno, Hironobu Nakayama, Kaname Sasamoto, Yuzuru Mikami, Hiroji Chibana
    • 雑誌名

      Eukaryotic cell 6(7)

      ページ: 1239-47

    • 査読あり
  • [学会発表] Prioritization of drug targets as a goal of functional genomics I pathogenic fungi2007

    • 著者名/発表者名
      Hiroji Chibana, Keigo Ueno, Hironobu Nakayama, Jun Uno, Yuzuru Mikami
    • 学会等名
      日本医真菌学会International Symposium
    • 発表場所
      高山
    • 年月日
      2007-11-09
  • [学会発表] Phenome Project in Candida glabrata2007

    • 著者名/発表者名
      Hiroji Chibana
    • 学会等名
      Magee Symposium and Retirement Celebration
    • 発表場所
      Minneapolis USA
    • 年月日
      2007-08-02
  • [図書] 酵母のすべて「Candidaのゲノム情報」2007

    • 著者名/発表者名
      知花博治
    • 総ページ数
      3
    • 出版者
      シュプリンガー・ジャパン

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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