研究課題
研究参加施設(岐阜県総合医療センター、岐阜県立多治見病院、弘前脳卒中センター)の協力により、600例の脳血管障害(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)のDNAサンプルおよび臨床データを新たに収集した。また、152候補遺伝子202多型の関連解析により、interleukin-6遺伝子多型がアテローム血栓性脳梗塞および脳出血の発症に強く関連し、polycystic kidney disease 1-like遺伝子多型とtumor necrosis factor遺伝子多型がくも膜下出血の発症に強く関連することを報告した(Yamada et al.Arterioscler Thromb Vasc Biol 2006)。さらにアテローム血栓性脳梗塞では7個、脳出血では8個、くも膜下出血では9個の多型が発症と有意に関連することを見出した。また、候補遺伝子アプローチとして、新たに50遺伝子98多型の解析を行っており、既に半分の49多型については解析を終了している。さらに、包括的なアプローチとして、アテローム血栓性脳梗塞131例、対照135例について、SNPチップ(GeneChip Mapping 500K Set, Affymetrix)を用いたゲノム全領域関連解析を行った。即ち、ヒトゲノム全領域に配置された約50万個のSNPsのスクリーニング関連解析を行い、アテローム血栓性脳梗塞発症と強く関連する(P<10^<-20>)SNPsを抽出した。現在、これらのSNPsについてさらに別の集団で関連解析を行っており、疾患発症に強く関連するSNPsを確定することにより、より精度の高いオーダーメイド予防システムの開発を目指している。本研究は、三重大学医学部および各研究参加施設の倫理委員会の承認を得ており、ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針(平成16年12月28日全部改正、平成17年6月29日一部改正)を遵守して行っている。
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