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2007 年度 実績報告書

嗅神経回路形成の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 18021006
研究機関東京大学

研究代表者

坂野 仁  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90262154)

キーワード嗅覚受容体 / 遺伝子単一発現 / LCR / エンハンサー / 正の制御 / フィードバック / 負の制御 / ノックアウトマウス
研究概要

当グループでは以前、嗅覚受容体(odorant receptor: OR)遺伝子の発現を制御するlocuscontrol region(LCR)としてH領域を報告した。最近コロンビア大学のAxel博士のグループは、我々の発見したH制御領域がマウスOR遺伝子系における唯一のエンハンサーで、別の染色体のOR遺伝子にもトランスに働くと報告した。このtrans-actingモデルはOR遺伝子の単一発現の為の説明として魅力ある可能性ではあったが、我々が行ったH領域のノックアウトマウスの解析結果は、Hはローカルに働くエンハンサーである事を示し、Axelグループのtrans-actingモデルを否定する結果となった。また我々のノックアウト実験では、H領域の下流にも別のLCRのある事が示唆された。従って、OR遺伝子系は複数のcis-acting LCRにより正に制御され、負のフィードバック制御によって単一OR発現が保証されていると考えられる。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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