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2006 年度 実績報告書

カンナビノイド受容体の神経回路発達における役割

研究課題

研究課題/領域番号 18021023
研究機関群馬大学

研究代表者

安田 浩樹  群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (60294071)

キーワードシナプス可塑性 / カンナビノイド / 発達 / シナプス性長期拍圧
研究概要

幼若期海馬に見られるシナプス可塑性は、よく活動するシナプス結合を残す、あるいは強化し、あまり活動しないシナプスを除去ないし結合を弱めることによって神経回路を成熟させるメカニズムであると考えられでいる。近年申請者は、幼若な海馬においては成熟海馬で見られるCaMKII依存性の強いLTPは発現しでおらず、PKAを介する弱いLTPが発現していることを報告した(Yasuda et al.,Nature Neurosci.,2003)。さらに幼若期には、この弱いLTPに伴っでカンナビノイド(CB)受容体を介する異シナプス性長期抑圧(LTD)が発現していることを見いだした。GABA等によるシナプス抑制の発達していない幼若期に強いLTPによっで過度の興奮を起こさないで、かつ活動のより高いシナプスを相対的に強化するメカニズムであると考えられ、上記の活動依存的な神経結合の再構築に非常に重要であると考えられる。そこで本研究課題では、CB受容体による異シナプス性LTD発生のメカニズム、および幼若期の海馬神経回路発達におけるこの異シナプス性LTDの役割を明らかにすることを最終目標にした。はじめに幼若海馬における異シナプス性LTDの誘発、及びその発現に関与しているCB受容体の上流・下流の分子をさらに詳細に明らかにすることにし、薬理学的手法によって、以下のような結果を得た。
(1)CB受容体の短期間(10分程度)活性化は、異シナプス性長期抑圧の誘発に必要であるが、それ以上の長期間の活性化は長期抑圧の維持に不必要、(2)代謝型グルタミン酸受容体の活性化が必要、(3)シナプス前線維(presynaptic fiber)の興奮性低下が長期抑圧に関与している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Increase in AMPA receptor-mediated miniature EPSC amplitude after chronic NMDA receptor blockade in cultured hippocampal neurons.2007

    • 著者名/発表者名
      Kenichi Kato, Yuko Sekino, Hideto Takahashi, Hiroki Yasuda, Tomoaki Shirao
    • 雑誌名

      Neuroscience Letters 418・1

      ページ: 4-8

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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