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2006 年度 実績報告書

サハリン中世遺跡のデータベース作成

研究課題

研究課題/領域番号 18024002
研究機関東京大学

研究代表者

大貫 静夫  東京大学, 大学院人文社会系研究科, 教授 (70169184)

研究分担者 佐藤 宏之  東京大学, 大学院人文社会系研究科, 助教授 (50292743)
熊木 俊朗  東京大学, 大学院人文社会系研究科, 助教授 (20282543)
福田 正宏  東京大学, 大学院人文社会系研究科, 助手 (20431877)
キーワード中世遺跡 / サハリン / データベース
研究概要

1.既存の文献資料のデータベース化
サハリン中世遺跡に関する文献資料の中で、最も基礎的かつ網羅的な資料となる『サハリン南部の遺跡』『サハリン南部の考古資料』(両書とも新岡武彦・宇田川洋編、北海道出版企画センター刊)の内容を核として、遺跡情報のデータベース化を行った。データベースソフトはFileMakerProを使用し、テキスト情報の項目化と入力を行うとともに、地図・写真・遺物図版等の画像や、緯度経度などの地理情報なども入力して既存情報のデジタル化を図った。
2.サハリンでの発掘調査・資料調査
サハリン南部東海岸セディフ1遺跡において、中世アイヌ文化期の竪穴住居址1軒(999号住居)を完掘するとともに、中世とみられる壕と土塁の一部についても調査を行った。成果の概要は以下のとおりである。
1)999号住居は一辺約5.5〜6mの隅丸方形で、4本の主柱穴が方形に配され、中央部に炉、東壁中央部にカマドを有していた。カマドは粘土製で、煙道は石組みであった。
2)999号住居は南貝塚式及びそれ以前の包含層を切って構築され、隣接する壕・土塁によってカマドを破壊されていた。よって999号住居の時期は南貝塚式以後、壕・土塁以前である。
3)壕は遺跡の立地する台地の東斜面に幅約2m、深さ約1mの規模で掘られ、壕の両側には土塁が構築されている。そのうち南側の土塁は確認された部分で幅約4m、高さ約70cmであった。
4)壕・土塁の構築時期は南貝塚式以後であることは確実だが、下限は詳細不明である。
5)主な出土遺物はアイヌ文化期とみられる鉄製刀子、南貝塚式土器、古金属器時代〜新石器時代の土器・石器であるが、いずれも量は少ない。
以上の調査に加え、サハリン総合大学やサハリン郷土誌博物館が所蔵する、中世遺跡からの出土資料に対する資料調査を行ってデータベース内容の補完を図った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] サハリン州コルサコフ地区「セディフ1遺跡」の調査研究2007

    • 著者名/発表者名
      A.ワシレフスキー, V.デリューギン, 熊木俊朗, 福田正宏, 大貫静夫, 井出靖夫
    • 雑誌名

      第8回北アジア調査研究報告会 発表要旨

      ページ: 11-14

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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