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2006 年度 実績報告書

北方ユーラシア遊牧民部族社会の考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18025001
研究機関金沢大学

研究代表者

高浜 秀  金沢大学, 文学部, 教授 (60000353)

研究分担者 川又 正智  国士舘大学, 文学部, 教授 (90103671)
松原 隆治  星城大学, 経営学部, 助教授 (50259363)
塚本 敏夫  (財)元興寺文化財研究所, 研究部, 保存科学研究室長 (30241269)
キーワード鹿石 / 青銅器時代 / モンゴル / 初期遊牧民 / 石造物
研究概要

モンゴル国、フブスグル県、オラーン・オーシグI遺跡において、7号鹿石附近を発掘した。7号鹿石の周りにはストーンサークルがあり、7号鹿石の下には土壙が3基発見された。そのうちの南側の1基が、恐らく元来鹿石の立てられていた穴と考えられる。ストーンサークルの下には長い長方形に近い形の石敷きが発見され、それが、鹿石以前に遡るものであることが明らかになった。7号鹿石の東側には2基の石堆があったが、発掘の結果、東を向いた馬の頭と頸骨が出土した。
7号鹿石の南西側では地表に多くの石が露出しており、また前年の発掘の結果、石の堆積の一部が見えていたが、今シーズン拡張区を設定して調査した結果、そこで9基の石堆が発見された。そのうち2基を発掘して、馬の頭骨と頸骨などを発見した。以前鹿石の周囲では同様な馬の儀礼を伴うストーンサークルが発見されていたが、ここでは石堆があったことが明らかになった。おそらく同様な石堆はオラーン・オーシグIの鹿石列に沿う形で、数多く営造されていたと考えられる。これはフヌイ川流域のジャルガラント遺跡に見られるような大規模な石堆遺跡と通ずるものであり、ユーラシア草原地帯において初期遊牧民が誕生する直前の時期に、このような儀礼を伴う大規模な遺構が幾つかの場所で形成されていたことは、極めて興味深いことである。
このほか、新しく開発された方法で、この遺跡発見の鹿石に刻まれた文様を全て図化することができた。また鹿石の三次元的な計測を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Preliminary Report of the Archaeological Investigations in Ulaan Uushig (Uushigiin Ovor) in Mongolia2006

    • 著者名/発表者名
      Takahama Shu, Hayashi Toshio, Kawamata Masanori, Matsubara Ryuji, D.Erdenebaatar
    • 雑誌名

      金沢大学考古学紀要 28号

      ページ: 61-102

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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