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2006 年度 実績報告書

高密度媒体プラズマ生成機構のモデル化と数値シミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 18030009
研究機関大阪大学

研究代表者

浜口 智志  大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (60301826)

キーワードマイクロプラズマ / ストリーマー / 大気圧放電 / 液中放電 / マイクロバブル / 超臨界流体 / プラズマジェット
研究概要

固体や液体、高圧ガス、超臨界流体のような、希薄気体に比べて密度がきわめて高い媒体をイオン化して放電を開始・維持するには、永年培われてきた低圧気体放電の技術とは異なる、新しい放電技術が必要である。高密度媒体プラズマでは、一般に、その電子デバイ長に比べて、イオン化に関与する電子・中性気体衝突平均自由行程が短いため、例えば、周波数の高い振動電場やパルス電場による、媒体の分極の影響などが、媒体内部の電場を変化させ、イオン化過程が、通常の低圧放電のイオン化過程と異なることが予想される。また、高密度媒体放電では、プラズマの密度が比較的高く、温度が低いため、イオン間のクーロン相互作用も強く、いわゆる強結合プラズマと共通するプラズマ特性を持つことが期待される。本研究では、このような、高密度媒体プラズマ特有の放電機構の厳密なモデル化を行い、原子・分子レベルで、放電の開始および維持のプロセスの数値シミュレーションを用いて、その結果を実験結果と比較することにより、その物理機構を第一原理から解明すると同時に、高密度媒体マイクロプラズマに関する系統的な学問体系の構築に貢献することを目的とする。平成18年度は、特に、ヘリウムによる低周波プラズマジェットにおいて、高圧の正電極から、弾丸状に「プラズマ」が大気中に射出されるように観測される現象の物理機構のモデル化および超臨界放電におけるイオン化機構のモデル化をおこなった。低周波プラズマジェットにおいては、ドリフト拡散方程式に基づくモデルにより、強電場中をイオン化フロントが、電子と逆方向に電子のドリフト速度と同程度の速度で伝播することがモデルより導かれ、実験結果がこのモデルで基本的に説明できることが分かった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 産業財産権 (2件)

  • [雑誌論文] Radio-Frequency (RF)-driven atmospheric-pressure plasmas in contact with liquid2006

    • 著者名/発表者名
      K.Kitano, H.Aoki, S.Hamaguchi
    • 雑誌名

      Jpn. J. Appl. Phys. 14(10B)

      ページ: 8294-8297

  • [産業財産権] グロープラズマの発生装置及びグロープラズマ発生方法2006

    • 発明者名
      北野勝久, 青木裕紀, 浜口智志
    • 権利者名
      財団法人大阪産業振興機構, 国立大学法人大阪大学
    • 産業財産権番号
      PCT/JP2006/317652
    • 出願年月日
      2006-09-06
  • [産業財産権] プラズマ生成装置およびプラズマ発生方法2006

    • 発明者名
      北野勝久, 浜口智志
    • 権利者名
      財団法人大阪産業振興機構, 国立大学法人大阪大学
    • 産業財産権番号
      特願2006-334800
    • 出願年月日
      2006-12-12

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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