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2007 年度 実績報告書

ペプチドを用いるタンパク質アミロイドの形成機構解析と制御

研究課題

研究課題/領域番号 18031011
研究機関東京工業大学

研究代表者

三原 久和  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (30183966)

研究分担者 高橋 剛  東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (90345380)
キーワードアミロイド / タンパク質 / ペプチド / βシート / アルツハイマー病 / ナノバイオ
研究概要

狂牛病やヒトのヤコブ病、アルツハイマー病をはじめ、近年、タンパク質の組織化・増幅現象としてタンパク質の3次元構造変化(ミスフォールディング)に起因したアミロイド線維形成に高い関心が集まっている。このような特性を有するタンパク質の立体構造形成および構造転移の原理を解明し、その制御物質を開発することは非常に重要である。本研究では、人工的に設計したペプチド群等を用いてアルツハイマータンパク質Aβ等のアミロイド線維化を制御する物質の創製とアミロイド線維化の解析に貢献する物質を創製することを目的にする。
アルツハイマー病アミロイドAβペプチドの線維化を制御する人工ペプチドの創製:Aβペプチド(1-42)のアミロイド線維化を増幅できる人工ペプチドの創製を、蓄積したアミロイドペプチド科学研究成果をもとに実施した。6種の人工アミノ酸を含む短鎖の設計ペプチドを新規に合成し、既存のLFより強力にアミロイド線維化を増輻する機能性ペプチドを獲得した。また本人工ペプチドはAβペプチドの細胞毒性を大きく軽減させた。
アルツハイマー病アミロイドAβペプチドの線維化を制御する人工タンパク質の創製:Aβペプチド(1-42)のアミロイド線維化を阻害・検出できる人工タンパク質の創製を、タンパク質工学手法により実施した。Aβを特異的に認識し、結合する人工タンパク質GFP-Aβを数種合成した。これら人工タンパク質はアミロイド線維化とくにオリゴマー生成の阻害能を有する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Embedding the Amyloid β-Peptide Sequence in Green Fluorescent Protein Inhibits Aβ Oligomerization2007

    • 著者名/発表者名
      Tsuyoshi Takahashi
    • 雑誌名

      ChemBioChem, 8

      ページ: 985-988

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Design of Peptides That Form Amyloid-1ike Fibrils Capturing Amyloid β1-42 Peptides.2007

    • 著者名/発表者名
      Jun-ichi Sato
    • 雑誌名

      Chem. Eur. j. 13

      ページ: 7745-7752

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アミロイドβペプチド(Aβ)を標的とした人工タンパク質・ペプチドの設計とAβ集合体形成の制御2007

    • 著者名/発表者名
      高橋 剛
    • 雑誌名

      生物物理 47

      ページ: 228-234

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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