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2006 年度 実績報告書

遷移金属錯体触媒反応を駆使する生体機能分子の精密合成

研究課題

研究課題/領域番号 18032036
研究機関東京工業大学

研究代表者

山本 芳彦  東京工業大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (60283412)

キーワード遷移金属触媒 / ルテニウム / パラジウム / 環化三量化 / 交差カップリング / スピロ環状アセタール / C-アリールグリコシド / C-アリールリボシド
研究概要

天然のC-アリールグリコシドであるpapulacandin類は,特異なスピロ環状アセタール骨格を有することに加え,優れた生理活性を有することから,それらのモデル化合物も含めこれまで数多くの類縁体が合成されてきた。一方,C-ヌクレオシド類も生理活性の観点から注目を集めているものの,リボースを主骨格とする非天然型のpapulacandin型スピロ環状化合物の合成例はなかった。本研究では,ロジウム触媒環化三量化反応を鍵段階とするMcDonaldらのpapulacandin類縁体合成法を手本として,δ-リボノラクトンより誘導したヨードジインをルテニウム触媒存在下にアセチレンと反応させることにより,スピロ環状C-アリールリボシドを合成した。そのヨードベンゼン部位を足がかりに,種々のパラジウム触媒交差カップリング反応を行うことで,trans-スチルベン,ビアリール,およびジフェニルアセチレン部位を有する様々な誘導体へと変換することができた。
更に,フェニルアラニンより数工程を経て合成したホウ酸エステルを,C-ヨードフェニルリボシドとパラジウム触媒存在下に交差カップリングさせることにより,スピロ環状C-アリールリボシドとビアリールアミノ酸とのハイブリッド分子を新規に創出することに成功した。この手法を天然型のグリコシドにも適用し,対応するスピロ環状C-アリールグリコシド・ビアリールアミノ酸ハイブリッド分子も効率よく合成できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Synthesis of Spirocyclic C-Arylribosides via Cyclotrimerization2006

    • 著者名/発表者名
      Y.Yamamoto, T.Hashimoto, K.Hattori, M.Kikuchi, H.Nishiyama
    • 雑誌名

      Organic Letters 8巻・16号

      ページ: 3565-3568

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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