研究課題/領域番号 |
18032048
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研究機関 | 大阪大谷大学 |
研究代表者 |
前崎 直容 大阪大谷大学, 薬学部, 教授 (00229296)
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研究分担者 |
田中 徹明 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (40116059)
好光 健彦 大阪大学, 薬学研究科, 助教授 (30301576)
小島 直人 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (90420413)
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キーワード | 癌 / 生理活性 / 有機化学 |
研究概要 |
日本人の死因の第一位を占めるだけでなく、世界的にも増加の一途を辿っているがんの克服を目指す研究は、極めて重要である。我々は、興味深い構造を有する生理活性天然物をモチーフとして利用する有機化学的アプローチによって、がん克服に資するべく研究を行い、平成18年度に以下の成果を得た。 1)がんの増殖を促進するといわれる転写因子Hypoxia Inducible Factor-1α(HIF-1α)の強力な阻害作用をもつTHFリグナン類、マナサチンBとその類縁体の基本合成法の確立、並びに、そのプローブ化を目指した研究を展開し、コアとなる2,5-ジアリールTHF骨格の構築法に関する知見を得た。 2)チロシンキナーゼ阻害活性を有する10員環クラビラクトンDの全合成研究を行い、Nozaki-Hiyama-Kishi反応を鍵反応として基本骨格となるflavidulol骨格を構築することに成功した。 3)興味深い抗腫瘍活性を有するアセトゲニン類をリードとする新規抗がん剤の開発研究として、例を見ない含フッ素アセトゲニン類の合成に着手し、既存のアセトゲニン類の2級水酸基をフッ素に置換した新規含フッ素アセトゲニンの合成に必要となる含フッ素フラグメントのエナンチオ選択的な合成に成功した。 4)アセトゲニン類の細胞内動態研究に有用な蛍光標識化プローブの新規な収束的合成法の開発に着手し、THF環部とγ-ラクトン部の不斉アルキニル化反応によるカップリングに成功した。
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