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2006 年度 実績報告書

腸管免疫機能活性化を標的とした抗腫瘍および癌転移抑制剤の探索

研究課題

研究課題/領域番号 18032054
研究機関愛媛大学

研究代表者

木村 善行  愛媛大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20294796)

キーワード天然薬物 / 腸管免疫増強作用 / 抗腫瘍作用 / 抗転移作用 / 腫瘍血管新生阻害作用 / VEGFR-2のリン酸化阻害作用 / MMP-9活性阻害作用 / 活性成分の単離・構造決定
研究概要

【研究目的】
本研究は、腸管免疫や脾臓免疫機能活性の増強作用と腫瘍血管新生の阻害作用を併せ持つ活性成分を天然物から単離・構造決定し、抗腫瘍・抗転移効果等を検討した。
【研究業績の概要】
1.数10種類の天然薬物や食品素材を選択し、Cassia garrettiana心材、Angelica japonica根やAuerobasidium pullulans酵母から抗腫瘍成分を単離し、その構造を明らかにした。Polygonum属中のResveratrolより強い活性化合物を15種類合成し、腫瘍血管新生や癌転移に関わる血管内皮細胞上のVEGFR-2のリン酸化や腫瘍細胞からのMMP-9活性を検討した。
2.C.garrettianaから、抗腫瘍成分としてC-配糖体のアントラキノンCassialoinを単離した。この化合物は、経口投与後、腸管で、Anthrone体を経てAnthraquinoneに変換することが知られている。合成したChrysophanol AnthroneはVEGFR-2のリン酸化を阻害し、腫瘍細胞からMMP-9活性を阻害した。(論文投稿中)
3.A.japonicaから3'-O-acetylhamaudolを活性成分として単離したが、血中動態結果から、hamaudolおよび8-hydorxymethylhamaudolが真の活性成分であることを明らかにした。(現在、論文を訂正し、再投稿中)
4.黒酵母から低分子の水溶性β-Glucanを単離精製し、腸管免疫機構の活性増強を介して、抗腫瘍活性を示すことを明らかにした。
5.15種類の合成Stilbene類の内、3種類のStibene類がResveratrolよりも数10倍強い活性を有することが判明した。今後、In Vivoでの腫瘍血管新生に対する作用を検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Antitumor and Antimetastatic Activity of a Novel Water-soluble Low Molecular Weight β-1,3-D-Glucan (branch β-1,6) Isolated from Aureobasidium pullulans 1A1 Strain Black Yeast2006

    • 著者名/発表者名
      Yoshiyuki Kimura, M.Sumiyoshi, T.Suzuki, M.Sakanaka
    • 雑誌名

      Anticancer Research 26

      ページ: 4131-4142

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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