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2006 年度 実績報告書

格子カイラルフェルミオンが可能にする超対称模型の精密検証

研究課題

研究課題/領域番号 18034011
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

橋本 省二  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (90280510)

研究分担者 大野木 哲也  京都大学, 基礎物理学研究所, 助教授 (70211802)
山田 憲和  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (50399432)
出渕 卓  金沢大学, 大学院自然科学研究科, 助手 (60324068)
キーワード素粒子論 / 格子QCD / カイラル対称性
研究概要

本研究計画は、厳密なカイラル対称性をもつ格子フェルミオンを用いて、素粒子現象論において重要になるいくつかの物理量の計算手法を計算することを目指している。格子上でカイラル対称性が厳密に成り立っていると、パイ中間子(あるいはK中間子)の低エネルギーでの有効理論による解析と整合性をもつようになるので、格子QCD計算におけるカイラル極限を制御することが容易になる。基礎となる格子QCDシミュレーションのデータは、JLQCD collaborationのより大きな研究計画として高エネルギー加速器研究機構のスーパーコンピュータシステムを使って進めている。本研究計画で考えている最初の物理量は中性K中間子の混合にかかわる行列要素で、これまでにアップおよびダウンクォークの真空偏極の寄与をふくむゲージ場のもとでの計算がほぼ完了し、現在は詳細なデータ解析を進めているところである。`この計算はストレンジクォークの効果も含むより完全な計算へと発展させる計画である。また、この計算で必要になる非摂動的なくりこみ係数の計算はすでに完了した。次に考えている応用は、パイ中間子質量のアイソスピン対称性の破れの効果の研究である。中間子の2点関数に関して成り立つワインバーグ和即を用いて計算する手法を研究している。この手法はカイラル極限でのみ適応可能なので、厳密なカイラル対称性が本質的に重要となる。またより一般敵な多点関数の計算のプロトタイプとしても重要である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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