研究課題/領域番号 |
18035008
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
兒玉 了祐 大阪大学, 大学院工学研究科, 教授 (80211902)
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研究分担者 |
宮永 憲明 大阪大学, レーザーエネルギー学研究センター, 教授 (80135756)
羽原 英明 大阪大学, 工学研究科, 助手 (60397734)
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キーワード | 超高強度レーザー / 陽子ビーム / 核反応計測 / アクティブ診断 / レーザー核融合 |
研究概要 |
本研究の目的は、超高強度短パルスレーザーと物質との相互作用で生成する高密度かつ短パルスのMeVプロトンビームを使用して、核融合爆縮高密度プラズマをアクティブにプローブする新手法を開発することである。短パルスレーザー生成高輝度プロトンビームの特性を活かした、プロトンーリチウム核反応、プロトン励起Kα-X線、プロトンバックライトの3種類の診断を同時に可能とするパルスプロトンビームハイブリッドアクティブ診断法を確立することを最終目的とする。 本年度は、短パルスレーザー生成高輝度プロトンビームを利用したプロトンーリヂウム核反応、プロトンバックライトの2種類の診断法の開発を集中的に行った。以下その詳細を示す。 1.P-Li核反応生成中性子のエネルギー分解角度分布測定とα粒子(8.7MeV)の分布測定準備 MeVプロトンを形状の異なるLiターゲットに照射した際の中性子スペクトルの違い、方向分布の違いを計算コの条件を明らかにした。さらにシミュレーション結果をもとにMeVプロトンをLiターゲットに照射し中性子を測定する実験を米国リバモア研究所タイタンレーザー施設で開始した。 2.異なるエネルギーの高密度プロトンビームによるバックライト同時計測 レーザープラズマ相互作用で電場分布が出やすいターゲット利用し、これをプロトンでバックライトすることで電解分布測定を行った。またプロトンバックライトにおける空間分解能評価を行い最大数ミクロンの空間分解が得られることが実験で明らかになった。 また超高強度レーザープラズマ相互作用における中性子計測を高いS/Nで測定できる波形コインシデンス法を開発し論文化した。
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