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2006 年度 実績報告書

周波数ホッピングマイクロ波反射計を用いたアルベン固有モード計測

研究課題

研究課題/領域番号 18035015
研究機関核融合科学研究所

研究代表者

徳沢 季彦  核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (90311208)

研究分担者 江尻 晶  東京大学, 新領域創成科学研究科, 助教授 (30249966)
キーワードアルベン固有モード / マイクロ波 / 反射法 / プラズマ計測 / 揺動 / 高エネルギー粒子
研究概要

本研究の目的は、新しいマイクロ波反射計システムを構築し、LHDプラズマに適用し、アルベン固有モードの空間構造を直接計測することである。将来の核燃焼プラズマにおいては、アルファ粒子によって引き起こされるアルベン固有モードなどのMHD不安定性を制御することは非常に重要であることが予想され、アルベン固有モードのプラズマ中における空間構造を知ることは理論モデルとの比較研究を行う上で不可欠なことであると考えられている。従来、アルベン固有モードの空間構造については、トロイダル及びポロイダル方向に多数設置された磁気プローブによる計測とシミュレーションコードを用いた解析が主流となってきたが、大型装置の場合プラズマコア部に局在化したような微少振幅のモードを計測することが困難であることが指摘されており、新しい計測手法としてマイクロ波を用いた反射計測の適用が期待されている。本研究で開発を行っているマイクロ波反射計システムは、プラズマ中の波動の空間分布を計測することを目的としておることから、マイクロ波の周波数を時間的に階段状に変化(ホッピング)させ、反射点の空間スキャンを行えるものの構築を目指している。特に反射信号の位相変化を直接検出することにより、揺動強度の絶対値計測を行うことが目標である。本年度は、システムの性能を確実に把握するための開発試験に重点をおいて行った。位相ノイズ成分の少ない発振器として、シンセサイズドマイクロ波発振器を購入し、これを遠隔で操作するシステムを構築した。また、発振した周波数をプラズマ計測で用いるための周波数帯に4逓倍し周波数をホッピング変化させても安定に発振可能であることを確かめた。これを用いて初期的なシステムを構築し、プラズマからの反射信号が既存のアンテナ光学系を用いて得られるかどうかの試験を行い、中性粒子ビームを高エネルギー粒子と見立てたプラズマ実験においてアルベン固有モードの観測に成功した。これらのことから次年度に向けたシステム構築の方向性を見出すことができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Electron Density Profile Measurement Using Ka-band Microwave Impulse Radar Reflectometer on LHD2006

    • 著者名/発表者名
      T.Tokuzawa
    • 雑誌名

      Nuclear Fusion 46

      ページ: S670

  • [雑誌論文] Multichannel ultrashort pulsed radar reflectometer on LHD2006

    • 著者名/発表者名
      T.Tokuzawa
    • 雑誌名

      Review of Scientific Instruments 77

      ページ: 10E903

  • [雑誌論文] Edge Density Profile Measurement by Using Ultrashort Pulsed Radar Reflectometer on LHD2006

    • 著者名/発表者名
      T.Tokuzawa
    • 雑誌名

      Journal of the Korean Physical Society 49

      ページ: S155

  • [雑誌論文] Utilization of Terahertz Imaging Technology to High-Temperature Plasma Diagnostics2006

    • 著者名/発表者名
      T.Tokuzawa
    • 雑誌名

      Proceedings of 16^<th> International Toki Confefence

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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