研究課題
[1]ニッケル錯体の調製とキャラクテリザーション各種ピリジルアルキルアミン系およびフェノール系の配位子とニッケル(II)塩を作用させて対応する単核および二核のニッケル(II錯体を調製した。得られた錯体については結晶構造解析を行い構造の詳細を明らかにすると共に、各種分光学的特性、磁気的特性、酸化還元電位などを明らかにした。[2]ニッケル錯体を触媒とするアルカンの水酸化反応合成した各ニッケル錯体を触媒として用い、アルカンの水酸化反応について詳細に検討を行った。まず始めにモデル基質としてシクロヘキサンを、また、酸化剤としてH_2O_2、ROOH、m-CPBAなどを用いて反応のスクリーニングを行った。ここで得られた結果を基にして反応条件の最適化(酸化剤の種類、溶媒、触媒量など)を行い、効率的な触媒系を築した。次に最適化した反応条件下で各種基質(アルカン)のスクリーニングを行い、反応の位置選択性(1級炭素vs.2級炭素vs.三級炭素)や、官能基選択性などについて検討した。[3]酸化活性種の同定と反応機構の解明低温紫外可視吸収スペクトル、低温FT-IR、ESR、ESI-MS、低温ラマンスペクトルなどの各種分光学的手段を駆使してニッケル錯体と酸化剤との反応を追跡し、反応の活性種や反応機構などについて考察を加えた。
すべて 2006
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