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2006 年度 実績報告書

生理活性リン脂質及びイミダゾリウム・ミミックを合成する新しいアプローチと応用

研究課題

研究課題/領域番号 18045013
研究機関東京工業大学

研究代表者

小林 雄一  東京工業大学, 大学院生命理工学研究科, 助教授 (90153650)

キーワードリン脂質 / イミダゾリウム・ミミック / 生理活性イオン液体 / ホスホコリン / ホスラクトマイシン / Me_3SiCH_2MgCl / カップリング反応 / alaremycin
研究概要

分子内にイオン性部位をもつリン脂質,そのアンモニウム・カチオン部分をイミダゾリウム・カチオンに代えた類縁体(ミミック),およびホスラクトマイシン類を合成する指針の確立をめざして以下の研究を行った。また,機能をもつイオン液体の開発に必要な反応の開発も行った。
(1)シリル基を含むアルキル側鎖をイミダゾリウムイオン液体に導入する一般的な方法を確立するため,Me_3SiCH_2MgClとBr(CH_2)_4X(X=Cl, Br)とのカップリング反応を検討し,1当量のLiClとCuBr触媒から成る反応条件を見いだした。(PrO)Me_2SiCH_2MgClも同様に反応した。後者の生成物を使うと,無機物質へのイオン液体の固定化が可能になる。
(2)通常,水酸基の保護基としてシリルエーテルが用いられる。ホスホコリンのsn-2位につけたカルボン酸パートの中に,BuMe_2Si基で保護された水酸基を持つ化合物を合成し,この脱保護を高収率で行う条件を確立した。
(3)リン酸基とアミノ基を分子内に持っホスラクトマイシンBの合成を行った。光延反応を使って1級水酸基にアミノ基(allyl-OC(O))_2NHを導入した後,2級水酸基に(allyl-O)2PNPrを反応させてリン酸基を入れた。Bu_3SnHとPd(O)触媒を使って脱アリル化すると,目的化合物が合成できた。なお,通常使われているギ酸/Pd触媒系では脱アリル化が進行しなかった。
(4)分子内にアミノ基とカルボキシル基をもっalaremycinの合成にも成功した。
(5)薬理活性をもつイオン液体を北爪(東工大院生命理工)と共同で開発した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Total Synthesis of Phoslactomycin B (Phospholine) and the Biosynthetic Deamino Precursor2006

    • 著者名/発表者名
      Y.-G.Wang, R.Takeyama, Y.Kobayashi
    • 雑誌名

      Angew. Chem. Int. Ed. 45

      ページ: 3320-3323

  • [雑誌論文] Synthesis of Alaremycin2006

    • 著者名/発表者名
      Y.-G.Wang, M.Wachi, Y.Kobayashi
    • 雑誌名

      Synlett

      ページ: 481-483

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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