• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

電気化学/真空複合システムを利用した新奇ナノ電極構造の形成

研究課題

研究課題/領域番号 18045021
研究機関大阪大学

研究代表者

山田 亮  大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 助教授 (20343741)

研究分担者 夛田 博一  大阪大学, 大学院基礎工学研究科, 教授 (40216974)
荒 正人  大阪大学, ナノサイエンス・ナノテクノロジー研究推進機構, 特任助手 (90419474)
キーワード電気化学 / イオン液体 / ナノギャップ電極 / 単一分子計測
研究概要

1.基本的計測環境を整えるため、高価なイオン液体の電気化学反応を出来るだけ少ない液量で行うため、試験管をベーストした小型の電気化学セルを構築した。微量なイオン液体の脱水を行う為の小型試験管ベースの脱水ラインを構築した。
2.水や酸素の影響をうけることなくイオン液体中における電気化学反応をおこなうため、グローブボックスに電流導入端子をとりつけ、制御された雰囲気下での計測を実現した。また、セル中に密閉された状態で、グローブボックス外へ持ち出しても、グローブボックス内と遜色のない電気化学応答が得られることを確認した。
3.2の条件下でヨウ化ゲルマニウム溶液を用い、金電極上でのゲルマニウムの電析反応を行った。
4.イオン液体が10^<-6>Pa条件下でも確かに蒸発しないことを確認した。
5.水溶液系において、金やニッケルのナノギャップ電極やポイントコンタクトを構築できること、また電極/分子/電極構造を構築できることを確認した(論文執筆)。
6.将来的に、イオン液体中への測定を行うための前実験として、有機溶媒系において、走査型トンネル顕微鏡を用い単一分子の電気伝導度計測を行った。オリゴチオフェン分子ワイヤーの電気伝導度特性は、トンネル現象によって支配され、抵抗を表す指標である減衰定数は分子ワイヤー中でもかなり低い値を示したことから、良導体であることが確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Electrical Conductance Measurement of Oligothiophene Molecular Wires using Nanogap Electrodes Prepared by Electrochemical Plating2007

    • 著者名/発表者名
      Natsumu Hatanaka, Masaru Endo, Shigeki Okumura, Yutaka Ie, Ryo Yamada, Yoshio Aso, Kazuyoshi Tanaka, Hirokazu Tada
    • 雑誌名

      Chemistry Letters 36・2

      ページ: 224-225

  • [図書] "STM Studies on Molecular Assembly at Solid/Liquid Inerfaces" in Applied Scanning Probe Methods VI : Characterization (Nanoscience and Technology)2006

    • 著者名/発表者名
      Ryo Yamada, Kohei Uosaki
    • 総ページ数
      31
    • 出版者
      Springer-Verlag

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi