研究概要 |
当該研究課題では、(1)聞き取り調査および資料収集と、(2)分析と報告の二つの柱により研究を進めている。 (1)については、 1.国鉄のみどりの窓口システム開発のリーダーであった穂坂衛氏への聞き取り調査、および資料収集 →資料収集に先立つインタビュー調査実施。(公開用ではなく研究用資料として映像に記録) →国鉄でのコンピューティング・システムに関する勉強会の資料を発掘。これを電子化した。 2.1960年代初頭にユネスコによる在外研究を行った情報メディア工学の坂井利之氏への聞き取り調査および資料収集 →オーラルヒストリの収集を行い、これを映像に記録した →在外研究時に付けていた日記の電子化 (当該研究にも関連して、2006年春季企画展『コンピュータに感覚を:京大情報学パターン情報処理の系譜』(2006年6月7日〜8月27日)を坂井氏蔵の資料をもとに企画・運営した。) 3.CIE図書館関係資料については、国立国会図書館憲政資料室での資料収集 →まだ、コンピューティングの知識流入に関わる直接的な資料は見つかっていないが、継続して調査する予定。 (2)については、模倣から創造へという概念的枠組みについて議論するべく、以下の学会報告を行った。 1. The 2006 meeting of the History of Science Society at Vancouver Session F35 : Circulation of Knowledge in Postwar Japan, Chigusa Kita, "Transistor Computer on Campus since 1960" →http://www.hssonline.org/2006%20Meeting/2006mainframe.html
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