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2007 年度 実績報告書

模倣から創造へ:コンピューティング技術に関する知識の流れ

研究課題

研究課題/領域番号 18046016
研究機関関西大学

研究代表者

喜多 千草  関西大学, 総合情報学部, 准教授 (10362419)

キーワード技術移転 / イノベーション / 技術史 / 知識の流れ / オーラルヒストリ
研究概要

研究二年目の19年度も、前年度に引き続き、(1)聞き取り調査および一次資料の電子化と、(2)事例の分析と報告のふたつの柱をたてて研究を行った。
1.国鉄のみどりの窓口システム開発については、設計を行った大野豊氏、実装を行った谷恭彦氏、国鉄の事務部門から開発を支えた石原嘉夫氏に聞き取り調査を行い、特に大野氏・石原氏からは貴重な資料をお借りすることができたので、これを電子化した。また、JR総研の図書館等をご紹介いただき、情報技術の導入に関する資料を閲覧することができた。こうした研究の進捗により、みどりの窓口システム開発の初期の動きに関して、従来の研究をさらに深める意義深い資料収集が行えた。
2.研究実施計画に挙げていた国際学会での論文発表を、2007年秋には二件行うことができた。
特定領域研究の第三回国際シンポジウム(2007年12月14日から15日)では、自分の研究課題についての発表に加え、資料の電子化やOCRでの情報処理の経験を生かして、パネルディスカッション「技術革新研究における情報技術活用」のコーディネートおよびモデレートを行った。
3.さらに、本特定領域で行った研究をもとにモデル化を行い、その成果を情報処理学会論文誌に発表することになった。(査読を経て採録が決定し、最終校正も済み、4月に発行される。)
本特定領域では、公募研究を行っている研究者間の交流の場がたびたび設けられ、互いの研究成果を発表し合う中で刺激を受けることができた。特に、上記3に挙げたシンポジウムでは、この領域内で情報技術活用を行っている研究者と、領域外で情報技術活用を進めている研究者を合わせてのパネルディスカッションをコーディネートすることができ、大変有意義であった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] イノベーションプロセスの思想史的記述モデルについて2008

    • 著者名/発表者名
      喜多千草
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 Vol.49,no.4(印刷中)

    • 査読あり
  • [学会発表] From Technological Mimesis to Creativity: Early Online Rail Reservations in Japan2007

    • 著者名/発表者名
      Chigusa Kita
    • 学会等名
      SHOT(The Society for the History of Technology)
    • 発表場所
      Washington, D.C., USA
    • 年月日
      2007-10-19
  • [学会発表] Knowing with Computers: How Software and Systems Encapsulate Expertise2007

    • 著者名/発表者名
      Chigusa Kita
    • 学会等名
      4S(Society for Social Studies of Science)
    • 発表場所
      Montreal, Canada
    • 年月日
      2007-10-11

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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