• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

ラット-マシン融合システムにおける脳の適応機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18047008
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 隆文  東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 研究拠点形成特任教員 (50302659)

研究分担者 満渕 邦彦  東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (50192349)
キーワード神経インタフェース / 適応 / 神経電極 / 脳科学 / 可塑性
研究概要

本研究は,ラットと機械を融合させることにより,身体環境条件を任意に変化させることが可能なシステムを構築し,これによって,脳,特に蓮動中枢の環境適応特性の解明を図るものである.融合させる機械としては,(1)ラットの運動野の挿経情報によって制御される車両及び(2)ラットのトレーニングケージを改造し,ラットの運動野情報によって,給餌や給水などの動作が可能なロボティックケージの2つのジステムを当初計画とした.これらのシステムにおいては,運動指令信号と効果器との関係を任意に設定できるようにし,多点の神経信号計測,流路を備えた特殊な神経電極を用いることにより,脳の環境適応特性の解明を行うことを目的として遂行した.
平成18年度末までに,下記の課題を遂行した.
A)神経信号による外部機器制御ステムの構築
ラットの運動指令信号を計測し,制御信号へと変換した上で,車両へと出力するシステムを現在開発中のものを改造する形で構築した.運動指令信号と車両運動との関係を任意に設定,さらにはダイナミックに変化させられるようにした.
B)計測系の改良(多チャネル電極,及び流路電極)
神経電極の多チャネル化及び慢性化を図った.ラットの動きを拘束することなく,長期間安定した信号計測を可能にするために,電極の小型化,バッファアンプとの統合,防水化,についても検討を行った.
また,流路神経電極を慢性的に使用するための改造を施した.ポンプとのを小型化し,薬液注入機能の慢性化について検討した.
C)統合実験
上述の要素技術を統合し,システム(1)(ラットカー)における.身体環境変化と脳の適応特性の計測実験の予備的実験準備を行い,来年度へのシステムの準備を行った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] Control of a Vehicle-formed BMI system for Rats by Neural Signals Recorded in the motor Cortex2007

    • 著者名/発表者名
      Osamu Fukayama, Takafumi Suzuki
    • 雑誌名

      Proc of the 3rd Internatinonal IEEE EMBS Conference on Neural Engineering

      ページ: 394-397

  • [雑誌論文] A new multi-electrode rode array design for chronic neural recording,with independent and automatic hydraulic positioning2007

    • 著者名/発表者名
      Takashi Sato, Takafumi Suzuki
    • 雑誌名

      Journal of Neuroscience Methods 160

      ページ: 45-51

  • [雑誌論文] Biocompatibility of wire electrodes improved by MPC polymer coating2007

    • 著者名/発表者名
      Noriyuki Taniguchi, Takafumi Suzuki
    • 雑誌名

      Proc of the 3rd International IEEE EMBS Conference on Neural Engineering

      ページ: 122-125

  • [雑誌論文] Independent hydraulic positioning for an implantable multi-electrode array2007

    • 著者名/発表者名
      Takashi Sato, Takafumi Suzuki
    • 雑誌名

      Proc of the 3rd International IEEE EMBS Conference on Neural Engineering

      ページ: 73-76

  • [雑誌論文] 運動野を介したラツ卜-車体融合システム~神経信号に基づく車体制御~2006

    • 著者名/発表者名
      深山理, 鈴木隆文
    • 雑誌名

      Prceedings of SI2006

      ページ: 868-869

  • [雑誌論文] Estimation of Locomotion Speed and Directions Changes to Control a Vehicle Using Neural Signals from the Motor Cortex of Rat2006

    • 著者名/発表者名
      Osamu Fuayama, Takafumi Suzuki
    • 雑誌名

      Proceedings of the 28th IEEE EMBS Annual International Conference

      ページ: 1138-1141

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi