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2006 年度 実績報告書

サルの社会的脳機能と環境情報の相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 18047029
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

藤井 直敬  独立行政法人理化学研究所, 象徴概念発達研究チーム, 副チームリーダー (20392095)

キーワード社会的脳機能 / 多次元生体情報記録 / モーションキャプチャ / 意思推定 / 頭頂葉 / 前頭前野
研究概要

本研究計画は、複数日本サルの社会的適応行動を通じて、それぞれの個体の持つ社会内部での環境や社会的地位に応じた社会的行動選択の仕組みを明らかにし、さらにその社会的行動選択の元となる、脳神経細胞機構を明らかにすることを目標としている。本年度は、社会行動課題遂行中の複数日本サルの複数脳領域からの神経細胞活動記録と行動の詳細記録を安定して行える環境整備を主に行い、実際の脳活動記録および解析を開始した。実験の実際は、モーションキャプチャ技術と慢性神経活動記録手技を融合させた、多次元生体情報記録手技という新しい手法を開発し、それを用いて行った。記録は複数サルが空間を共有する中で、如何に自己の利益を最大化し、社会的損失を避けるかという行動課題を行わせた。また、当初はサル自身の空間位置は実験者によってしか変更できなかったが、これをサル自身の意思で空間位置の移動が出来る実験環境を作成し、その環境下での安定した神経活動および動作記録が可能であることを確認した。解析手法は、このような実験手法は従来行われたことの無い実験系であるため、元となるデータが無く、定型的な手法が存在しなかったが、データの記録開始に伴って徐々に解析手法が見えてきた。それと関連して、サルの動作から内的な意思を抽出するという研究も始めた。これはサルの表現している非言語性情報を外部のシステムが抽出、理解し、よりスムーズな機械と人のインターフェイス構築を目指すというものである。19年度は、本年度に引き続き、同様の実験を継続発展させていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Extension of corticocortical afferents into the anterior bank of the intraparietal sulcus by tool-use training in adult monkeys.2006

    • 著者名/発表者名
      Hihara S, Notoya T, Tanaka M, Ichinose S, Ojima H, Obayashi s, Fujii N, Iriki A
    • 雑誌名

      Neuropsycologia 44(13)

      ページ: 2636-2646

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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