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2006 年度 実績報告書

赤外レーザ顕微鏡による線虫単一細胞での遺伝子発現制御系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18048022
研究機関名古屋大学

研究代表者

高木 新  名古屋大学, 大学院理学研究科, 助教授 (90171420)

キーワード生物・生体工学 / 熱ストレス / 発現制御 / 赤外レーザ / モデル生物
研究概要

本研究の目的は、「細胞に優しい」赤外レーザと熱ショックプロモーターを利用して、モデル動物である線虫C.elegansにおいて「いつでも、どこでも、簡単に」目的の遺伝子(産物)の発現を制御する実験系を確立することである。本年度は以下の成果を得た。
1)赤外レーザ照射条件の適性化
熱ショックプロモーター下流にGFPをつないだトランスジーンを持つ線虫系統において、表皮細胞の一種であるseam cellを対象に照射実験を行った。レーザ出力と照射時間を系統的に変化させて、照射による熱ショック反応の誘導効率および赤外レーザ照射が細胞にあたえる影響を調べた。その結果、1秒〜60秒の時間範囲で、熱ショック反応を50%以上の効率で誘導できる条件が存在することがわかった。これらの条件下ではseam cellは照射後に正常に分裂し分化し、照射が細胞障害を引き起こさないことがわかった。
2)検出系の改良
hsp16.2::EYFP、hsp16.2::EC:FPを構築し、これを持つトランスジェニック系統を作成した。
3)誘導可能な遺伝子発現抑制系の開発
赤外レーザ/熱ショックプロモーターによりヘアピン構造のRNAを発現させて遺伝子発現を抑制することを試みた。ヘアピンRNA発現用ベクターとしてWormgate2を利用してGFP発現系統でのgfp (RNAi)を試みたが、GFP蛍光は減少しなかった。GFP蛋白質の安定性が高いため一過性のdsRNA発現によって蛋白質量が減少しなかった可能性がある。そこで不安定化GFP発現系統での再実験をおこなっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Improved method for visualizing cells revealed dynamic morphological changes of ventral neuroblasts during ventral cleft closure Caenorhabditis elegans.2007

    • 著者名/発表者名
      Liu Z, Nukazuka A, Takagi S
    • 雑誌名

      Dev Growth Differ Jan;49(1)

      ページ: 49-59

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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