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2006 年度 実績報告書

新規遺伝子群による生殖細胞発生の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 18051013
研究機関熊本大学

研究代表者

西中村 隆一  熊本大学, 発生医学研究センター, 教授 (70291309)

キーワード生殖細胞 / 発生
研究概要

本計画では我々が単離した2つの遺伝子による生殖細胞発生機構を探る。我々はアフリカツメガエルの未分化細胞集団であるアニマルキャップを利用して遺伝子探索を行い、Sall1というzincフィンガー蛋白が腎臓発生に必須であることを示した。さらにそのファミリーであるSall4のノックアウトマウスは子宮着床直後に死亡し、Sall4がES細胞の増殖に必須であることを明らかにした。興味深いことにSall4はE11.5の始原生殖細胞、E13.5の生殖腺、成体の精巣にも強く発現している。よって本計画では生殖細胞特異的Sall4ノックアウトマウスを作製することで、この分子が生殖細胞発生にどう関わるかを解明することを目的とする。Sox2 Creによってエピブラスト特異的にSall4を欠失させると、通常のノックアウトより症状が軽症化されるものの、E8.5においてallantoisやsomiteの形成不全等の顕著な形態異常が観察され、さらに内胚葉組織に移動した始原生殖細胞が認められなかった。現在TNAP Creによってより後期に生殖細胞でSall4を欠失させ、その症状を検討している。またES細胞及び生殖細胞において、Sall4は核内のヘテロクロマチン領域に局在し、ES細胞ではHDAC複合体と結合することを明らかにし、Sall4がヒストンのエピジェネティックな制御に関わる可能性がでてきている。もう一つの新規遺伝子であるDullardもカエルを利用して単離されたが、ノックアウトマウスが完成しており、E7.5において始原生殖細胞の顕著な減少が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The murine homolog of Sall4, a causative gene in Okihiro syndrome, is essential for embryonic stem cell proliferation, and cooperates with Sall1 in anorectal, heart, brain and kidney development.2006

    • 著者名/発表者名
      Sakaki-Yumoto M, Kobayashi C, Sato A, Fujimura S, Matsumoto Y, Takasato M, Kodama T, Aburatani H, Asashima M, Yoshida N, Nishinakamura R
    • 雑誌名

      Development 133(15)

      ページ: 3005-3013

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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