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2006 年度 実績報告書

脂肪組織におけるフォークヘッド転写因子の新規結合蛋白の同定と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 18052013
研究機関神戸大学

研究代表者

中江 淳  神戸大学, 大学院医学系研究科, COE上級研究員 (00344573)

キーワード脂肪組織 / フォークヘッド転写因子 / FoxO1 / 脂肪細胞分化 / アデノウイルス / P13 / インスリン抵抗性 / ノックダウン
研究概要

Yeast two hybrid assay法により、マウスFoxO1をbaitに、分化した3T3-L1細胞cDNAライブラリー、マウス膵島cDNAライブラリーをスクリーニングし、いくつかのFoxO1結合蛋白を同定した。このうち、本研究にて解析を進めていく蛋白(P13)は、unknown ESTであり、マウス脂肪組織にて特異的に発現しており、さらに、前駆脂肪細胞株である3T3-F442Aにおいて成熟脂肪細胞への分化とともにその発現が増加し、同組織、同細胞株において何らかの生理的な作用を有することが示唆された。さらに、詳細に発現パターンを解析すると、脂肪組織においては、摂食により発現が増加し、絶食により低下した。さらに、褐色脂肪組織において寒冷刺激により発現が増加した。また、インスリン抵抗性を示すLepr^<db/db>マウスの脂肪組織においてその発現の低下が認められた。さらに、膵α細胞においても発現が認められた。P13は、IGFBP-1およびG6Paseプロモーターアッセイにおいて、FoxO1の転写活性を抑制することが認められ、FoxO1のrepressorとなりうることが考えられた。最後に、脂肪細胞分化における働きを検討するために、P13を過剰発現させるアデノウイルス、およびノックダウンするアデノウイルスを作製した。P13アデノウイルスを脂肪細胞分化の誘導とともに感染させても、分化の程度には影響は無かった。しかし、ノックダウンアデノウイルスを感染させると、オイルレッド0染色および遺伝子発現パターンより、明らかに分化が抑制された。以上から、P13は脂肪細胞分化に必須であると考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Interaction of Fox01 and TSC2 induces insulin resistance through activation of mTOR/p7OS6K pathway2006

    • 著者名/発表者名
      Cao Y, Kamioxa Y, Yokoi N, Kobayashi T, Hino O, Onodera M, Mochizuki N, Nakae J
    • 雑誌名

      J Biol Chem 281

      ページ: 40242-40251

  • [雑誌論文] The LXXLL motif of murine forkhead transcription factor Fox01 mediates Sirtl-dependent transcriptional activity2006

    • 著者名/発表者名
      Nakae J, Cao Y, Daitoku H, Fukamizu A, Ogawa W, Yano Y, Hayashi Y
    • 雑誌名

      J Clin Invest 116

      ページ: 2473-2483

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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