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2007 年度 実績報告書

神経細胞の成長におけるアストロサイト自発カルシウムシグナルの役割

研究課題

研究課題/領域番号 18053005
研究機関東京大学

研究代表者

大久保 洋平  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (40422282)

キーワード脳・神経 / 発生・分化 / アストロサイト / カルシウム / IP3
研究概要

アストロサイト自発カルシウムシグナルの役割を解析するため、Ca^<2+>シグナルが恒常的に抑制されたアストロサイトを作成した。具体的には、IP_3 5-ホスファターゼのcDNAをコードしたレトロウイルスベクターをアストロサイト初代培養系に感染させ、IP_3 5-ホスファターゼを安定発現するアストロサイト株を作製し、これを数回植え継ぎ増殖させ、単層のアストロサイトからなるシートを形成させた。
通常のアストロサイト及び上記の方法で作製したCa^<2+>シグナル不能アストロサイトそれぞれの上に、神経細胞を低密度で分散培養した。このアストロサイト・神経細胞共培養系において、神経細胞の形態変化を解析することにより、神経細胞の成長にはアストロサイト自発カルシウムシグナルが必要であることが明らかになった。
今年度は上記現象の分子実体解明に着手した。アストロサイトに発現する候補分子のうち、N-カドヘリンの発現量がCa^<2+>シグナル不能アストロサイトで現象していることを見出し、N-カドヘリンの発現により神経細胞の成長をレスキューすることができた。以上の成果を下記の文献で報告した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Regulation of neurite growth by spontaneous Ca^<2+> oscillations in astrocytes2007

    • 著者名/発表者名
      Kazunori Kanemaru
    • 雑誌名

      Journal of Neuroscience 27

      ページ: 8957-8966

    • 査読あり
  • [学会発表] 蛍光グルタミン酸指示分子を用いたシナプス間隙からのグルタミン酸漏出の可視化2008

    • 著者名/発表者名
      大久保 洋平
    • 学会等名
      第81回 日本薬理学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2008-03-18
  • [学会発表] 蛍光グルタミン酸指示分子を用いたシナプス間隙からのグルタミン酸漏出の可視化2007

    • 著者名/発表者名
      大久保 洋平
    • 学会等名
      生理研研究会 「細胞機能を制御するシグナリング機構の普遍性と特異性」
    • 発表場所
      岡崎
    • 年月日
      2007-10-04
  • [学会発表] 蛍光グルタミン酸指示分子を用いたシナプス間隙からのグルタミン酸漏出の可視化2007

    • 著者名/発表者名
      大久保 洋平
    • 学会等名
      第30回日本神経科学大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-09-11
  • [備考]

    • URL

      http://calcium.cmp.m.u-tokyo.ac.jp/

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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