研究課題
ビタミンDレセプターを介したリガンド依存的な転写抑制の新たな分子機構の解明DNAメチル化活性を有するビタミンD受容体(VDR)の新規転写共役抑制因子複合体の単離・同定を行った。リガンド依存性の転写抑制に関与するVDIR強制安定発現細胞株より、DNAメチル化活性およびHDAC活性を指標に1_,25(OH)_2D_3依存的なVDIR-VDR転写抑制複合体を精製し、TOF-MSによる同定を行なった。さらに、その解除メカニズムの解析を行い、VDR非存在下の転写活性化との関係をクロマチン構造変換との兼ね合いで解析した。クロマチンリモデリング複合体WINACにおけるシグナル依存性調節機構の解析WINAC複合体の転写調節能およびクロマチンリモデリング能が、MAPKによるリン酸化でいかなる機能修飾を受けるのか解析した。WSTFまたはリン酸化されない変異WSTF強制安定発現細胞株を材料に、レポーターアッセイとin vitroクロマチン再構成系を用いてそれぞれの機能の差異を検討した。また、内在性のWSTFによる影響を排するため、WSTF遺伝子欠損マウスより調整したマウス胚性繊維芽細胞MEF細胞株にWSTFまたは変異WSTFを導入し、それぞれの機能を比較した。WSTFの生体内高次機能の解析WSTFの生体内機能のさらに詳細な解析を行なった。WSTF遺伝子欠損マウスよりES細胞株を樹立し、心筋細胞をはじめとするWSTF遺伝子欠損マウスで異常が観察された組織への分化能を検討した。Williams症候群の症状との関連から、そのほかの責任候補遺伝子(エラスチンなど)のノックアウトマウスと比較した。最後に神経堤細胞のmigrationに関係する転写因子の転写制御に実際にWSTFが関与しているかどうかをChIPアッセイを用いて解析し、WINACのクロマチンリモデリング機能の破綻が表現型を生じる原因であることを明らかにした。
すべて 2007 2006
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