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2007 年度 実績報告書

ヒストンメチル化酵素複合体による転写制御

研究課題

研究課題/領域番号 18055012
研究機関京都大学

研究代表者

立花 誠  京都大学, ウイルス研究所, 准教授 (80303915)

キーワードヒストン / メチル化 / 転写 / 複合体
研究概要

ヒストンメチル化酵素の機能を解明すべく、G9a複合体の機能解析も行った。その結果、G9aとGLPが分子量の比率が野生型の細胞では1:1の複合体として存在していることを見出した。その結合様式はG9a/GLP共にC末のSET domainに依存的であることも分かった。以上のことから、G9aはGLPとの複合体として存在するときに限って生体内でヒストンのメチル化酵素として機能しうる可能性が強く示唆された。さらに詳細に解析を進めたところ、G9aの酵素活性が生体内でのメチル化に重要であり、反してGLPの活性は無くても良いことがわかった。また、GLPはG9aのタンパク質安定化に寄与する分子であることも分った。
これらの知見に加え、G9a/GLP複合体にはヒストンメチル化非依存的に転写を抑制する機能があることを見出した。さらにこの抑制能は、DNAのメチル化を呼び込むことで引き起こされることをも明らかにした。現在この知見を査読のある海外の専門誌に投稿中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Characterization of Drosophila G9a in vivo and identification of genetic interactants2008

    • 著者名/発表者名
      Kato Y., et. al.
    • 雑誌名

      Genes to cells (印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Functional Dynamics of H3K9 Methylation During Meiotic Prophase Progression2007

    • 著者名/発表者名
      Tachibana M., et. al.
    • 雑誌名

      The EMBO journal 26

      ページ: 3346-3359

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Histone Hl variant, H1R is involved in DNA damage response2007

    • 著者名/発表者名
      Hashimoto H., et. al.
    • 雑誌名

      DNA repair 6

      ページ: 1584-1595

    • 査読あり
  • [学会発表] ヒストンメチル化酵素複合体によるクロマチン構造変換2007

    • 著者名/発表者名
      立花 誠
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜(パシフィコ横浜)
    • 年月日
      2007-12-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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