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2006 年度 実績報告書

転写制御が生み出す分子振動メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 18055022
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

松井 貴輝  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 助手 (60403333)

キーワード発生・分化 / 発現制御 / オシレーション
研究概要

マウスの未分節中胚葉においてHes7遺伝子の発現は、Hes7タンパクが自身のプロモーターに結合し、その転写を抑制することで、増減(オシレーション)すると考えられている。このオシレーションを生み出すためには、Hes7が転写され、Hes7タンパクが自身のプロモーターを抑制するまでに要する時間(時間遅れ)を考慮しなければならないことが数理シミュレーションによって予測されているが、実験的な証明はまだない。そこで本研究では、転写調節によって引き起こされる分子発現のオシレーションに焦点を絞り、体節形成の周期性がいかに制御されているかを解明することを目的とする。
まず、時間遅れがオシレーションの周期に影響するのかを調べるために、コンピューターシミユレーションで、転写に要する時間を変化させ、オシレーション周期への影響を調べた。その結果、転写時間が長くなると、オシレーション周期が長くなるという予測が得られた。そこで、この予測を実験的に検証するために、ノックインマウスの作製を行っている。現在、Hes7の3'-UTRに変異loxP配列を導入したES細胞を樹立し、変異loxP配列を両端にもつイントロン(5kb,10kb,20kb)をCreリコンビナーゼにより挿入することを試みている。イントロンが組み込まれたESが取れたら、マウスへ戻し、ノックインマウスの作製を開始したいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] miles-apart-Mediated regulation of cell-fibronectin interaction and myocardial migration in zebrafish2007

    • 著者名/発表者名
      T.Matsui
    • 雑誌名

      Nat. Clin. Pract. Cardiovasc. Med. S1

      ページ: S77-S82

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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