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2006 年度 実績報告書

核内蛋白質のクロマティン因子および成長因子としての内軟骨性骨化における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18055038
研究機関国立成育医療センター(研究所)

研究代表者

浅原 弘嗣  国立成育医療センター(研究所), 移植外科研究部, 部長 (70294460)

研究分担者 味八木 茂  国立成育医療センター(研究所), 移植外科研究部, 流動研究員 (10392490)
橋本 徳  国立成育医療センター(研究所), 移植外科研究部, 共同研究員 (80392489)
工藤 寛枝  国立成育医療センター(研究所), 移植外科研究部, 流動研究員 (20425713)
キーワード再生医学 / 骨成長 / 転写因子 / 発生・分化
研究概要

HMGB-1(High mobility group box protein)はクロマティン蛋白であり、A-Box, B-Boxからなり、そのうちA-boxはDNA結合ドメインをもち核内におけるDNAの安定化、転写への関与がその基本機能とされている。最近、Septic shockにおいてHMGB-1がマクロファージから放出され、サイトカインとして働く可能性が報告され、核内タンパク質と考えられてきたHMGB-1に細胞外における働きがあること、そのレセプターがRAGEであることなどが明らかとなった(Science1999)。しかしながら、発生分化におけるHMGB-1の働きは、核内、細胞外のどちらにおいても、依然明らかにされていない。本研究で、骨分化(内軟骨性骨化)のメカニズムと核内クロマティン蛋白質であるHMGB-1の機能を明らかにすることを目的とする。
米国スクリプス研究所との共同研究により、HMGB-1抗体による免疫染色は、内軟骨性骨化における後期分化ステージにおいて軟骨細胞質に染まることが明らかとなった。また、組織培養法によって、HMGB-1が細胞外に検出されることが明らかとなった。イタリア、ビアンキ博士との共同研究によって、HMGB-1ノックアウトマウスは内軟骨性骨化に著しい遅延がおきることが明らかとなった。さらに、インサイチューハイブリダイゼーションをもちいた検討において、このノックアウトマウスにおいては破骨細胞、血管内皮細胞の侵入が阻害されていることが示唆された。精製HMGB-1をもちいたマイグレーションアッセイにより、HMGB-1にはこれら、破骨細胞、血管内皮細胞が強く誘導されることが明らかとなった。以上の結果より、HMGB-1の骨形成における細胞外因子としての新しい役割を同定することができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The stage-specific secretion of HMGB1 in cartilage regulates endochondral ossification.

    • 著者名/発表者名
      N.Taniguchi, T Ito, I Komiya, M Tsuda, M Lotz, M Bianchi, H Asahara
    • 雑誌名

      Molecular and cellular biology. (accepted)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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