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2007 年度 実績報告書

Rheb GEFの同定とその活性化機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18057028
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

前濱 朝彦  国立感染症研究所, 細胞化学部, 室長 (40322755)

キーワードタンパク質合成 / GTP結合タンパク質
研究概要

RhebはmTORの活性を制御する因子であり,細胞外環境(細胞増殖因子,グルコース等の炭水化物およびアミノ酸濃度)の変化に応じて,その活性の「On-Off」が巧妙に調節されている。我々は細胞外アミノ酸濃度の上昇に応答したmTORの活性化に関与するRheb-GEFの包括的スクリーニングを行い,これまでにRasGEFファミリーに属するRGC1(Rheb GEF Candidate 1)が(1)Rhebに対するGEF活性を示すこと,(2)RGC1のノックダウンがアミノ酸応答性のmTOR活性化を抑制することを見いだしている。そこで本年度はRGC1とアミノ酸応答シグナルとの関連性解析をさらに進めたところ,RGC1がperinuclear領域のpunctatestructureにおいてRhebと共局在を示すなど,RGC1が細胞内においてRheb-GEFとして機能していることを強く示唆する知見を得た。さらにRGC1-RhebによるmTOR活性化機構の解析から,Rasファミリーに属する他のG蛋白質およびそのGEF分子がRheb下流でアミノ酸応答経路(mTORの活性化)に関与していることを新たに見いだした。
以上の結果は,Rheb下流にこれまで知られていなかったG蛋白質が関与することを示しており,RhebがmTORを活性化する機構は従来考えられていたものよりもはるかに複雑な,Gサイクル制御がタンデムに機能するユニークなシステムであることが示唆された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] S1P2 receptors mediate inhibition of glioma cell migration through Rho signaling pathways independent of PTEN2008

    • 著者名/発表者名
      Malchinkhuu, E.
    • 雑誌名

      Biochem.Biophys.Res.Commun 366

      ページ: 963-968

    • 査読あり
  • [雑誌論文] あらたな癌抑制遺伝子PICT-1/GLTSCR22008

    • 著者名/発表者名
      前濱 朝彦
    • 雑誌名

      医学のあゆみ 224

      ページ: 172-173

  • [雑誌論文] PTEN:its deregulation and tumorigenesis2007

    • 著者名/発表者名
      Maehama, T
    • 雑誌名

      Biol.Pharm.Bull 30

      ページ: 1624-1627

    • 査読あり
  • [学会発表] アミノ酸応答の分子機構解析2007

    • 著者名/発表者名
      前濱 朝彦
    • 学会等名
      第6回生命科学研究会
    • 発表場所
      千葉県千葉市
    • 年月日
      2007-07-06
  • [備考]

    • URL

      http://www.nih.go.jp/niid/reports/index.html

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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