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2006 年度 実績報告書

複製チェックポイントによる複製フォーク安定化維持機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18058015
研究機関関西学院大学

研究代表者

田中 克典  関西学院大学, 理工学部, 助教授 (60273926)

キーワード複製チェックポイント / 分裂酵母 / ChIP法 / Mrc1 / 細胞周期 / 染色体
研究概要

分裂酵母のDNA複製チェックポイント経路において、Mrc1はRad3-Rad26複合体によるCds1のリン酸化を仲介するメディエータータンパク質として機能している。
近年、出芽酵母において、Mrc1が複製フォーク上にローディングされ、複製フォークの安定化に直接的に関与する可能性が報告されている。そこで、DNA複製フォークの安定化維持におけるMrc1の機能を明らかにするために、Mrc1と相互作用する因子をTwo-hybrid法により探索した。その結果、Mcm7のC末端領域の単離に成功した。さらに、Mrc1との結合が損なわれるMcm7の1アミノ酸置換株(mcm7^<F722E>を作成した。mcm7^<F722E>株では、DNA複製チェックポイント作動時のCds1キナーゼの活性化が不十分であり、弱いHU感受性を示した。以上の結果よりMrc1とMcm7の特異的な相互作用が、DNA複製フォークの安定化及びチェックポイントの活性化に深く関わる可能性が示唆された。
さらに、ChIP法により、分裂酵母のMrc1が複製の進行に伴い、複製フォークの上を移動しているという結果を得た。Mrc1の複製フォークへの結合は、ATM様キナーゼであるRad3の機能やチェックポイントメディエーターとしての機能に必要なMrc1のリン酸化に依存しないことが分かった。また、Mrc1のDNA結合領域がMrc1の複製フォークへの結合に必要であることを明らかにした。
さらに、Mrc1がphosphodegronに依存したSCFによるタンパク質分解制御を受けることを示す結果も得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The CENP-B homolog, Abp1, interacts with the initiation protein Cdc23 (MCM10) and is required for efficient DNA replication in fission yeast.2006

    • 著者名/発表者名
      Locovei AM
    • 雑誌名

      Cell Division 1:27

      ページ: 1-11

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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