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2007 年度 実績報告書

新規哺乳動物細胞複製起点oriIL-13の選択にかかわる染色体制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 18058024
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

宮武 昌一郎  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (30239420)

研究分担者 佐藤 憲子  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 准教授 (70280956)
キーワード複製起点 / 複製タイミング / Th2 / サイトカイン / 遣伝子間領域
研究概要

新しい哺乳動細胞の複製起点として,IL-13遺伝子流にoriIL-13を,新生鎖DNAを定量PCRにより測定することで同定した。この複製起点は,遺伝子発現活性やヒストン修飾などの状況が大きく異なるTh1とTh2細胞において,共通に検換出される。複製起点として機能することを支持するデータを集める為,複製タンパク質がorioriIL-13に結合していることを,クロマチン免疫沈降法により解析した。利用可能なマウス複製タンパク質に結合する抗体は非常に限定されているため,マウスOrc2,Orc4,Orc5に反応するポリクローナル抗体の作成をおこない,マウスOrc2およびOrc5に対する抗体は得られたが,クロマチン免疫沈降には今後使用する予定である。市販のものとして,pre replicative complexの構成分子のひとつであるcdc6に対する抗体を用いたクロマチン免疫沈降をおこない,Th1/Th2細胞においてoriIL-13周辺にcdc6が結合していることを示した。GO期にあると考えられるナイーブT細胞では,充分なクロマチン量を得ることができず,解析できなかったが,Th1/Th2に分化を誘導した後,G1期にある細胞と,再活性化により増殖している細胞では,cdc6のoriIL-13に対する結合が認められ,Th1/Th2での差異やG1了期と細胞周期を回っている状態の細胞での差異は認められなかった。欠失マウス由来のT細胞の解析から,oriIL-13の複袈活性を制御していることが示唆ざれ,種を超えて保存された制御領域であるCNS-1領域には,Th1/Th2細胞ではcdc6は結合していなかった。興味深い点は,ES細胞でoriIL-13へのodc6の結合が認められことで,発生の早期から複製起点として機能していることが示唆された。またES細胞ではCNS-1へのcdc6の結合が検出ざれた。さらにOrc複合一体など他の複製タンパク質の結合が認められるか、今後検討する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Th2サイトカイン遺伝子領域における複製開始点および複製タイミングの解析2007

    • 著者名/発表者名
      宮武 昌一郎、青木 和久、正井 久雄
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071211-15
  • [学会発表] Analysis of DNA demethylation coupled with CD4+T cell subset differentiation2007

    • 著者名/発表者名
      Aoki, K. and Miyatake, S.
    • 学会等名
      The 37thAnnual Meeting of the Japanese Society for lmmunology
    • 発表場所
      Tokyo
    • 年月日
      20071120-23
  • [備考]

    • URL

      http://www.rinshoken.or.jp/I/

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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